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カメの歩みのように一歩ずつ in山形きろく

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かめてんちょう

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Oct 26, 2005
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カテゴリ:ワイナリーめぐり
ステキなワインがあります。

それは、olahonaという山形の果物だけを使ったカクテルフルーツワイン。


東北芸術工科大学とワイン研究会が知恵をだし、できたのがolahona。

ワインと果汁が混ざっている、新しいタイプのワインです。

とても飲みやすくおしゃれ。ワインとは思えない、香りとのみ
やすさ。

果物のイメージで入ってしまうと、少しギャップを感じるものも
あるかもしれませんが
、それがそのままなのがポイント。

香料や添加物は一切入っていないので、素材本来の味が味わえる
のです。
甘みだけでなく、酸味、渋みまであるので他にはない
カクテルワインです。

私はolahonaを飲んでから、缶チューハイの香料が気になって全く
飲めなくなりました。人工的な甘味料もダメになってしまいました。


面白いのが、山形のワイナリーが7社も参加していてそれぞれが
違う果物を使ったワインに挑戦していることです。

これまでは4つのワイナリーにolahonaのコンセプトや苦労話を
おうかがいしに行きました。

高畠ワイン
・・・山形のラフランスと高畠のシャルドネワイン

大浦ぶどう酒
・・・山形のさくらんぼと南陽のデラウェアワイン

月山ワイン山ぶどう研究所
・・・庄内たがわ農協産いちごとワイングランド

朝日町ワイン
・・・朝日町のふじりんごと2004リースリングフォルテ

そして今回は、天童ワインさんと月山トラヤさんへ



まず、天童ワインさんへ。
天童ワインさんのolahonaは
<山形のふじりんごと天童のマスカットワイン>

佐藤専務にolahonaができるまでをおうかがいしました。

まず驚いたのは、ロゼワインなのにマスカットベリーAというブドウ
を白ワインの工程で造っていること。

私はよく知らなかったのですが、簡単に言うと

赤ワインは赤いブドウを皮
ごと絞って一緒に10日程度発酵させ色素を出す。

逆に白ワインは皮は混ぜず
ブドウの果汁だけで発酵させる。

ロゼは、赤ワインと同じ工程ですが、発酵は約半分なので、ピンク色
になります。


白ワインと赤ワインを混ぜてロゼになるわけではないんですね。

でも、日本には赤ワインや白ワイン、ロゼなどの製造工程において
国税庁で決めた決まりはヨーロッパのようにはないそうです。


白ワインの工程で造ったロゼワイン。マスカットベリーAというのは
酸味が強いので、甘めのりんごを加えた味わいの

  「山形のふじりんごと天童のマスカットワイン」

olahonaを出したとのこと。


醸造場まで見せていただき、ちょうど赤ワインの仕込み中のタンクを
見せていただきました。


ブドウの皮が浮いていて、それを1日3回櫂を入れて沈めるそうです。

キレイな赤ワインの色素を出すためです。


ふと日本酒の酒蔵と似ている造りの建物だなーと思いました。


そうなんです。ここは60年前までは日本酒「鷹正宗」という酒
の酒蔵だったそうです。

いつもは開放してませんが、酒造資料館もありました。
年代ものの酒造り道具、斗瓶、ラベルなど様々あって釘付け。

ホント驚きでした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

チェリーランド寒河江という道の駅で休憩し、有名なジェラート
を食べました。

私は、河北町特産の「秘伝豆」と赤い果肉のりんご「ジェネバ」
のアイスを食べました。

チェリーランド

秘伝豆は濃厚な豆の香りがよく、ジェネバは酸味がほどよいアイス
でしたよ。なかなかいける。

でも一緒に食べるのはちょっと・・・微妙かも。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

さて、次は月山トラヤさんです。

<大江町のりんごとさくらんぼワイン>

ここのワイナリーは、今も寒河江にある日本酒の蔵元「千代寿」
が作ったワイナリーで、地元での栽培、原料のはっきりしたもの
を使うところでもあります。

25年にもなるそうで、ワイン造りをはじめた当初は

「酒屋がワインをつくるなんて・・・」

といわれたそうです。ただ、社長がこれからの時代のことを考え
ワインを造り続け、今では社長の娘さんである奈緒子さんが造り
に携わっています。


地元の原料にこだわっているだけあって、

ごまかしのない食品いわゆる「磯部理念」に基づいた商品を造っています。

まるごと山形で取り扱っている、戸田屋さんの大福と同じですね。


さくらんぼワインを世に送り出してから20年、寒河江で生産された
サワーチェリーという酸味の強いさくらんぼを使ってワインを造って
います。

そんなさくらんぼワインと同系のものをベース、大江町のりんごを
加えたのがこちらのolahona。

酸味が強くすっきりした味わいに仕上がっています。


いろいろと苦労することもあったようです。しかし、自社の
さくらんぼワイン技術を使い、酸っぱさと甘さをマッチングさせた
のがこちらのものです。


トラヤさんの商品はいろいろと試飲させていただきました。


その中で一番驚いたのは、11月~12月に限定発売される

ほいりげ

自然の発酵ででる炭酸ガスが出てくる生ワインで、まさに
本物のスパークリングワインです。

暖かい場所においておくと、栓が噴出してしまう取り扱い注意の
ものです。


この旨味には仰天しました。

今年のヌーボーやレイブドナオコもなかなかでした。

酒蔵がワインを造るというのは、かなり苦労されたようですが、

ともに補完しあって、地元産の原料を使うというこだわりは千代寿

さんトラヤさんどちらも共通しているところ。

作り手の気持ちと気迫それがワインにしっかりと出ているいいもの
でした。





天童ワインさんと月山トラヤさんお忙しいところありがとうござ
いました。

ワイン初心者の私にいろいろ教えていただき大変感謝しております。

どちらも日本酒造りからの転身でとてもうまくいっているワイナリー

olahonaにも何かしらの共通点を見つけた気がします。








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Last updated  Oct 27, 2005 12:42:22 AM
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