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カテゴリ:日本酒、酒蔵めぐり
全国の清酒鑑評会で金賞をとるより大変だといわれる、米どころ
東北での清酒鑑評会の一般公開が仙台国税局で開催されました。 竹の露さんからお誘いを受け、私は鑑評会ではどんなものが出て いるかきき酒をし直に体験してみたいと思い足を運びました。 各蔵が鑑評会に出品するお酒は、市販品とは少し違うと聞いて ます。 鑑評会の基準 にあわせ、お酒を造るので均一化してしまうところもあるので しょうか? この鑑評会では、すでに1ヶ月前に結果が出ており、山形県のお酒 の結果はよくなかったと聞いています。 吟醸酒では7点、純米酒では6点が優等賞 まるごと山形で取り扱っているのでは、吟醸では 男山酒造壺天と佐藤仁左衛門酒造場の奥羽自慢。 純米酒では銀嶺月山。 ともかく、自分の味覚で確かめてみたいと思っていました。 出品数は吟醸酒部門で約350点、純米酒部門で約200点です。 ひとつひとつきき酒をするのは、とても骨の折れるまた微妙な 味、香りをきき分けるとても大変なことです。 会場全体が吟醸酒独特の香りで包まれていました。 まずは、山形の吟醸酒から。 全体的に酸を感じるものが多い気がしました。その中でも、口に 含んだ時吟醸の香りがするものが、優等賞を取得しているようでした。 そして純米酒部門。 こちらははっきりと良しあしが出ていました。 バツグンに良かったと思ったのは羽陽錦爛(キンラン) 高畠のお酒です。 その次が楯の川につづき米鶴、奥羽自慢、白露垂珠、六歌仙手間暇、出羽桜、麓井といったとこでしょうか。 穏やかでまろやかな感じと旨みと酸のバランスがいいと思いました。 でも私の味覚と優等賞は少し違いました。 まだまだ修行が足りません・・・ 次は他県のお酒をきき酒。 宮城、秋田、福島、青森 約550点のうち半分以上・・・ 3時間びっちり、疲れました。 でも正直なところ、甘いお酒が多くバランスというより深みがない ものが多数あった気がしました。 それでも優等賞を取得しているところがある。 それはどうしてなのでしょう??? 一つに1ヶ月前に鑑評会 があったということで酒質が変化している可能性があるということ。 そういうことであれば納得がいくかもしれません。 確かに山形県のお酒は、荒っぽさとバラエティーにとんだものがあり 他県と全く違った気がしました。 鑑評会の基準って本当に どういったものなのでしょう? 審査するのは成分もありますが、人間の味覚なので年度ごとに、 審査員ごとに変わるのも確かです。 スキーの検定を受けたときも、感覚のスポーツなので、指導員 にも毎年講習会があり、年度の審査基準があります。 スキーのように、毎年の基準を公開することがあったらいいと 思いました。 先日新聞で、 「東北の日本酒消費がついに焼酎に抜かれる」 という記事を見ました。 清酒は、市場も落ち込み続けています。好転させるためには鑑評会も 市販ベースで考慮することが必要だと思います。出品用の酒ではなく 市販の酒でのコンクール。 つい先日の全日本国際酒類振興会主催の全国酒類コンクールで 「秀鳳酒造場」が純米酒部門と古酒・貴醸酒部門二部門で一位に 輝いたように、市販酒では、山形のお酒は美味しいと評価を受け ています。 出羽桜さんもフルネット社が出版する「地酒人気銘柄ランキング」で12年連続1位を取得しています。 やはり市場があって初めてお酒が飲まれるので、鑑評会でも ぜひともこういった動きを見てほしいものです。 そんなことを思う一般公開でした。 日本酒鑑評会に一度はいってみたいと思った方はこちらをクリック お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 9, 2005 02:41:58 AM
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