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カテゴリ:日本酒、酒蔵めぐり
先々週お知り合いの方の紹介で、はじめてお話しさせていただいた
酒田酒造上喜元の佐藤社長。 今回2度目の訪問です。精米所と保管庫の見学および、その他 コンセプトなどの話しを聞きにおうかがいしました。 造りのお忙しい時期に本当にありがとうございます。 さて例のごとく、山形市内から庄内まで月山を越えて110km みぞれの天気でした。 途中鶴岡の冨士酒造さんにおうかがいし、お知恵をいただいたカップ酒の新聞記事をおいてまいりました。 そこから30分海沿いの道をはしり、上喜元さんに到着。 まずはじめに取り扱いをさせていただける了承をもらいしました。 うれしいことです。とても上品で、ぐいぐい飲めてしまうこちらの お酒です。 得意としているお酒はアルコール添加の大吟醸。 いわゆる鑑評会出品酒です。 佐藤社長の技、経験により1986年から13回もの金賞受賞をしています。 アルコール添加というと嫌だという方もいらっしゃいますが、私 は後味にキレがありとても好きです。 醸造上の技術で、鑑評会出品酒と同じように手造りでお酒を丁寧に 造れば必ずいいものができるという発想のもと他のお酒にも取り組む という手間のかかりよう。 1946年もともと5つの蔵が1つになっただけあって、かなり苦労された ことと思います。 そんなところを微塵も見せない社長。とても気さくな方です。 ただ、先日おうかがいしたときの造りの時とはまるで別人でした。 職人なのですね。午前中の製麹はほとんど入って作業されている ようです。 蔵で使う米は多種多様にのぼります。 県内産のお米は出羽燦々、美山錦、亀の尾のみ。 それ以外の美郷錦、八反、恋雄町、五百万石、山田錦などなど まだまだありますが、それは全て県外のもの。 でもこれまでもそういった多種多様なお米に挑んできただけに、造り を手造り部分を残し、経験とデータによってしっかりした酒質のもの を造ることができるのでしょう。 JALの国際線9路線のファーストクラスのお酒として今も空を飛び 続けているのは皆様ご存知でしょうが、私もファーストクラスに 乗って飲んでみたい!などといったところ社長も乗ったことがない といってました。 ただ一度だけ、このお酒が採用されたときに乗ったよってほころび ながらおっしゃっていました。 社長と1時間お話をし、遊佐の精米所へ。 とても大規模な設備です。 もともと共同精米所だったところを上喜元で買取り、自社精米所と 50坪の冷蔵保管庫にしました。 本年度の精米はすでに終了をしてました。 11月からほとんど無休で稼動していたようです。 そして保管庫は本当に広かった! まだ本年度の出来上がったお酒は半分もいってないと思いますが、 2500本は保管してあったと思います。 これが全国津々浦々へ行くわけですね。 これだけの設備をもち、それでも人手をかけ丁寧な造りを心がけて いる上喜元さん。 お客様の心を離さない味を産み出すのはここが原点だということを 知りとても感動しました。 もう少し落ち着いた時期にまたおうかがいします。 佐藤社長またよろしくお願いいたします。 帰りの月山越えは相変わらず厳しいものでした・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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