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カテゴリ:日本酒、酒蔵めぐり
今日は所用で水戸部酒造さんにおうかがいしました。
私の会社から天童の水戸部酒造さんまでは車で15分程度。 山形市の秀鳳さん、男山さん、霞城寿さんについで近いです。 12月に見学でおうかがいして以来となりましたが、仕込みはすでに終了し、あとはもろみが出来上がるのを待つだけです。 専務の朝信さんと社長から蔵を見学させていただきました。 取引はないのですが、飲み口がビリッとするお酒を造っていて、私はとても好きです。ただ山形だと飲むことができるところが少ないです。 ただ、県外でかなり人気があるようで、とてもうれしいことです。 ちょうど袋吊をして斗瓶(とびん)にとっていました。 斗瓶とは18リットル入る瓶で、写真の手前にある直径25cm~30cmある瓶です。 よくお酒に書いてある、斗瓶採りというのはこういった形でとっているものです。 袋吊は、写真の白いタンクの中に袋に入れたもろみを吊り下げて、自然重力でぽたぽたと垂れてくるお酒のことです。 袋吊で垂れてきたお酒がタンクに落ち、それが斗瓶に流れる。 18リットルの斗瓶約4本分が自然に落ちてくるお酒になり、3時間ほどかかるそうです。 手間暇がかかる作業ですし、お酒を出来るだけ空気に触れさせぬようにしなければならないので、とても大変です。 先日のblogでご紹介したヤブタやフネとは違い、袋吊をしたほうがうまい酒ができるそうです。 おそらく酒の香りがストレートに酒に入ってくるのだと思います。 ただ、時間の制約や、量の問題、人手などの問題があり、どこの蔵も 全量袋吊をしているなんて聞いたことはありません。 ほとんどが鑑評会出品酒や、大吟醸酒などなど。特別なお酒だけです。 少しきき酒をさせていただきましたが、香りがよく、キレがいい大変おいしいお酒でした。できたてなのに、渋みが少なかったのには驚きです。 その後、分析室に行き朝信さんとお話しました。 ふと昨年の5月に初めておうかがいしたときのことを思い出しました。 山形の日本酒を全国にお届けしたくて、飛び込みでおうかがいしたにもかかわらず快くお話しを聞いていただきました。 それから10ヶ月たち、山形の20余りの蔵に訪問し蔵の状況、造りのこだわり設備などの説明を聞きながら、造りについていろいろと勉強してきました。 日本酒って、少し前まで工業製品のようにつくられていましたが、今は米からできる農業のように丹念に造られています。 農業としての日本酒、山形の代表的な特産品日本酒。 朝信さんも東京で働いていましたが、今は造り手として山形にもどってきました。 山形の蔵は若い人が続々戻ってきて酒造りに取り組んでいます。 私は製造はできませんが、いち山形県民として山形の誇りをもっともっとPRしていきたいと思いますし、それを多くの人に知ってほしいと思っています。 今日はとても興味深い光景を見ることができました。 他の蔵でもなかなかお目にかかれなかったので本当にうれしかったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 27, 2006 02:31:11 AM
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