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カテゴリ:日本酒、酒蔵めぐり
今日は楽しみにしていた
「山田錦を食べる会」 なんということはない、酒米の王様山田錦を食米として炊いて食べるという ことです。 山形の漬物屋丸八やたら漬さんのお店香味庵で開催しました。 メンバーは男山酒造尾原俊之さんと坪沼さん、水戸部酒造水戸部朝信さん、そして農業をやられている川田さんとわれわれ夫婦です。 酒米は米として炊いて食べるとあまりおいしくないといいます。 それは米の旨味を感じるたんぱく質やアミノ酸、デンプンなどが精米 によって削りとられ、真ん中の心白部分、いわゆるたんぱく質結合が 弱い部分が、酒を造る上では最もいい、逆に食べると旨味がなくおいしくありません。 心白部分は、米が白く見えるぐらい分子の結合力が弱く、その分 酒を造る上で必要は麹が中に入り込みやすいという特長があります。 麹が米の中に入り込めば、お酒をうまくする酵素を多量に発生させます。よってお酒が美味しくなるわけです。 さてさて、山田錦を食べるほかにそれぞれのところからお酒を持って きていただきました。 水戸部さんからは特別本醸造五百万石と昨年度の出羽燦々 男山さんからは山形のそば屋にしかない五薫と出羽豊穣の原酒。 そして、私は穂酔の生とにごりを持参しました。 お酒の味について、どうやって知ってもらえるか、造り手と自分の立場を再認識したところでした。 米を造る人、酒を造る人、そして売る人、それぞれがそれぞれの立場で考えることがやはり重要だと思っています。 香味庵さんにお願いしていたのが、花見用の 「自分で作るお弁当」 の中身。 オーからいや菊翁、そして青菜漬をつかった寿司がでてまいりました。 これがまたおいしいです。 ぜひとも花見の時にあったらうれしい一品です。 最後にメインイベントの山田錦がでてきました。 酒用に45%が削られ、55%精米状態になっているお米です。 ご飯として食べる米の精米は約10%程度。うまい部分を全て削って しまってます。 55%まで削ったお米の給水は早いです。 普通に炊くとべちゃべちゃになっています。 それを2パターンで、固いのと柔らかい米で炊いていただきました。 食べてみると、意外とおいしい。米の香りはあまりありませんが、甘みがしっかりでていておいしかった。 固いほうは酒に使う蒸かした米と同じようだったので柔らかい方が新鮮な感覚があり好きでした。 いろいろとためしてみると面白いものです。 あまりおいしくないと思っても、実はやり方によっては変わる可能性を秘めています。 もちろん食米ほどおいしいものではないですが、とても面白い体験をしました。 次回は玄米を炊いて食べる会を開催予定です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 2, 2006 08:50:48 AM
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