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カテゴリ:日本酒、酒蔵めぐり
山形には57もの酒蔵があります。
その中でも、山形で造ったお米だけを使って酒造りに取り組んでいるのは竹の露さんのみ。 米どころ山形にあっても酒造好適米が全国に数多くあってここまできっぱりと、そして自信を持ってできる蔵はないと思います。 1月に「寒鱈汁と最高峰の日本酒を楽しむ会」におうかがいしてから しばらくおうかがいしておりませんでしたので、今の酒造りの状況 およびまるごと山形の状況などをお伝えしにおうかがいしました。 相沢さん夫妻が応対してくださいました。 「日本酒は農業」 という山形県工業技術センターの小関さんの言葉が頭に染み付いています。 1年間を通してできあがる作品はまさに農業だと思います。 気候に左右され、その年の米の出来に左右される酒造り。 ワイン造りのぶどうと違って、米は保存がきく分米が作られたところ以外でも酒造りが出来るようになりました。 その点では、地物という意識が少なくなってしまった日本酒。 でも原点はやはり米にあり、水にあり、そして人にあるのだと思います。 竹の露の米を作るのは杜氏であり、蔵人ですが、良質の米でないとたとえ杜氏が作った米でも使わないという厳格さがあります。 それは米を知り尽くしていて、そして全てが酒質につながることを知っているから厳しく判断をしているのでしょう。 これからの地酒はまさに地元に根ざした(消費だけでなく生産)酒造りと様々な米を使い分ける地酒に分かれてくると思います。 竹の露さんで展開している、5色の純米吟醸シリーズ。 55和色シリーズと呼んでいるこれらは、精米歩合が55%で、アルコール度数が17.8と、純米酒では驚異的なアルコール度数です。 純米酒では、旨みが雑味にかわってしまうため、アルコール度数をせいぜい17%あたりだそうです。 またこの和色にも米のイメージを色にのせて、ラベルを作ったとのこと。 「美味しい酒はどれだった?」 ときかれたとき、この色の酒とすぐわかるようにしたかったそうです。 なるほど、それはわかりやすい。和色にしたのも和食と合うお酒だからとまさに語呂がいいです。 3/24に全国150蔵の出品酒がでそろう、歓評会がここ山形で開かれその次の週からは、来年の仕込みがもうすでにスタートすると相沢さんはおっしゃっていました。 仕込みとはいわゆる米作りです。 塩水洗という、種もみを卵が浮くぐらいの塩水につけ、比重がしっかりある種もみだけを種として使う作業です。 5月のGWには田植え前の作業が目白押しだそうです。 今年1年を通して竹の露さんにお世話になりそうです。 全てはいいお酒を一から造る現場をお伝えするために・・・ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 竹の露さんのお酒がどうしても飲みたくなって、吟醸雪ほのかを飲むことにしました。 口に含んだときのやわらかさと旨み(甘み)がとても染み渡ります。 生酒で、今が一番飲み頃です。 うまくち(甘口)のお酒なので、スパイシーなカレーと一緒でもOKでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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