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カテゴリ:日本酒、酒蔵めぐり
山形県と新潟県は隣です。日本海側を南下する国道7号ルート、夏にキャンプをした旧朝日村を通るスーパー林道ルートそして、置賜地方の飯豊、小国を抜ける113号ルート。
いずれにしても山形市から新潟市まで最短で約160kmです。 高速道路網は新潟まではなく、あえて行くとしたら山形から宮城へ行って東北自動車道に乗り換え、郡山付近で磐越自動車道に乗り換えるルートでしょうか? 距離的にはおそらく遠くなるでしょう。 先週表参道ヒルズに行ったときに、偶然新潟観光物産館を発見。 そこに新潟の酒を味わい尽くす! 新潟淡麗 にいがた酒の陣 なるものが開催されることを知りました。そして山形でもお誘いをうけちょっと遊びがてらいってみようかと思ったのです。 会場は入場無料で試飲チケットが2日間共通で1000円。安いです。 新潟の酒蔵約100社がブースを出す大規模なイベントです。 山形を朝8:30に出発。到着は12:00近くでした。途中の菊水さんの工場の大きさにびっくり!! 山形でも最大手の出羽桜さんと比べても、5倍以上の敷地はありそうでした。 国道7号線の高速道路のような道にまたまたびっくり! そして、会場の朱鷺(とき)メッセの規模、大きさにびっくり! やはり山形とは違いかなり都会です・・・ それもそのはず山形市が25万人都市なのに対して、80万人以上も人口がある都市です。3倍以上は大都市ですよね。 さっそく会場に入ると人だかりです。 ブースがずらっと並んでいました。 各蔵が出しているお酒は様々。普通酒だったり本醸造酒、純米酒、純米吟醸酒だったり。 それでもこの規模は東京ビックサイトで開かれるITフェア並みにものすごいものです。 銘柄も有名なものが数多くあります。 越乃寒梅、〆張鶴、菊水、八海山、吉乃川、久保田の朝日酒造・・・ ふと考えてみると全国的に山形のお酒で銘柄が知られているのはどのくらいあるのでしょうか? 出羽桜、十四代そのぐらいですかね。もちろんご存知の方は他にも数多くの銘柄をご存知です。 さてさて出来るだけきき酒をと思い、専用のきき猪口を持ってブースへいきました。 酒造の方たちは若い方も多い。そして元気がいいです。 お酒をついでくれるときに、 「これは普通酒です。淡麗、辛口です」 とわかりやすく教えてくれます。自分の味覚では辛口に感じなくても辛口といわれるとなるほどと思ってしまうところもあります。 一概に全てを比較するわけではありませんが、純米酒や吟醸酒をきき酒して山形の酒と比べると、さらっとしているものが多く、色が透明なお酒が多かったです。 色が透明になるのは、炭やフィルターを使い雑味をとっているからです。 新潟が淡麗なら 山形は濃醇(味が複雑で旨味がある)でしょうか。 とある方とそんな話をしていました。 県の取り組みによってこれだけ県によって酒質の違いがでるのだ感じました。 山形は約10年になりますが、出羽燦々という山形が開発した酒造好適米を使い純米吟醸酒に力を入れてきました。統一ブランドやわらかくて巾がある DEWA33が各蔵にあります。 高精米のお酒については山形は秀でた技術を持っています。 そして新潟も新たな酒米として15年の歳月をかけて開発した新潟県の酒造好適米「越淡麗」が今回のメインともなっていました。 越淡麗は酒米の山田錦と新潟で多く栽培されている五百万石を掛け合わせてつくられたサラブレッドのようなもの。 お米はさほど心白がないのは気になりましたが、きき酒した感触は香りがよい印象をうけました。 メインは酒でしたが、実は新潟の「食」にも興味がありいってみたところもありましたが、正直酒のつまみが多く、少し期待はずれでした。 しかし全体を通して感じたことは、 ・お客様を意識した商品 →一升瓶は一つもなく全て720ml以下。しかもラベルがキレイ ・酒造も人もスケールが違うこと→銘柄や会場 ・宣伝が上手なこと→人が集まる、チラシやブースの見せ方がうまい ということです。山形にはない実行力と集客力、宣伝力です。 私はぜひ山形でも、山形の独自性を出した企画をしたいと思います。食に関してはかなりの強みを持っている山形なので、きっと面白いイベントができるはずです。 今週24日は山形で全国の150蔵が集まり、 山形県新酒歓評会が開催されます。 これも一つのきっかけであり、すでに定員以上の500枚のチケットは完売したとうかがっています。 山形のお酒がもっともっと知られるような、そして飲まれるような努力をしなければならないとあらためて思った1日でした。 それにはお客様の心をつかむきっかけ(デザイン、お試し、試飲)が必要だし、商品(手ごろなサイズ)も必要だし、またPR(イベント、知っていただく努力)も必要なんだと思ったところです。 今回のお土産は2つ。フジテレビのとくダネで先週特集をやっていたカップ酒で「ついにカップ酒が出た八海山カップ180ml(普通酒)290円」→高いです・・・ と雪中梅普通酒300ml 420円→これも高い。 いいところを発見しました。 製造年月日がつい最近であること。これはお客様のことを考えています。厳密には製造年月日ではなく、蔵出しの日なのですがそれでもこれをそろえることができるというのはちょっとした気配りですし、また行こうと思わせるところでもあります。 ちなみにカップ酒も様々な種類があり、キレイなデザインが多かったです。 スキー発祥の地新潟県高田にある、スキー正宗のカップ酒はとてもキレイでした。なんでもスキー発祥の地だからスキーがつき、正宗はお酒が刀のように切れるということで、全国各地で使われている名前です。 日本酒なのにカタカナ。びっくりでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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