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カテゴリ:日本酒、酒蔵めぐり
待ちに待った山形県新酒「歓評会」が本日開催されました。
5月に広島で開催される全国新酒鑑評会の前哨戦として、山形県だけでなく全国の友情蔵が、市販では販売されない鑑評会出品酒を持ち寄って審査が行われます。 その後、お客様にもこのようなお酒を飲んでもらおうと持ち寄った鑑評会出品クラスのお酒が飲むことができるという夢のような会です。 鑑評会と歓評会の文字が違いますが、鑑評会は「審査をするもの」、歓評会は「楽しむもの」とお聞きしたことがあります。 全米では、「歓評会」だそうです。 全国から約120蔵山形からは約50蔵ほどのお酒がそろいました。 私は製造技術研究会の後の、一般公開からおうかがいすることに。 これだけの出品酒をきき酒するのは東北清酒鑑評会の時以来です。 前回は、200点以上もアルコール度数18%程度の出品酒をきき酒をしたため、アルコールの影響で口がやけてしまいました。 今回はこのようにならないよう、お水を含みながらするのを心がけました。 鑑評会出品酒は吟醸酒の部と純米酒の部にわかれています。 吟醸酒の部はアルコールを添加している大吟醸酒。 そして純米酒は山形県内のもののみでていました。 結果は公表はされていませんが、1位から5位までが1点台の点数でした。 評価方法は、10人の審査員が、香りの長所、欠点、味の長所、欠点、それに見た目を判断材料として、1~5までの評価をつけるもの。 1点がいちばんよく、5点が最も低い。 それを審査員で平均し、評価点を出します。 評価するポイントは様々あると思いますが、私は主観で気になる部分がないか?酸味、甘味、香りなどの偏りを少しでも感じられるようになることが今回のポイントとして考えていました。 さて、16時からの一般公開会場にはいると、出品酒はこのように並べられていました。 全国と同じ形式で行うとのことで、蛇の目のおちょこに出品酒が注がれ、スポイトでプラスチックのカップにあけて出品酒をきき酒します。 微妙な違いなのでよくわからない部分も多々ありますが、自分なりの評価点とコメントを全点書いていくことに。 県内では男山酒造(壺天)、和田酒造(あら玉月山丸)、高木酒造(十四代)、酒田酒造(上喜元)、亀の井酒造(くどき上手)、竹の露(白露垂珠)、米鶴酒造(米鶴) 県外では刈穂(秋田)、奥の松(福島)、鳳凰聖徳(群馬)、水芭蕉(群馬)、真澄(長野)、黒龍(福井)、黄桜(京都)、大関(兵庫)、李白(島根)、酔鯨(高知) が、バランス、香りなどがいいと感じました。 私の主観ですので、本当の審査とは違うと思いますが 感じたことは2点。 一つ目は全国大手の酒蔵が出す出品酒は、指摘するところがない出品酒を出していること。 きき酒は欠点を探すことで、審査をするといいますがなにもコメントがかけなかったです。 なぜ日本酒は欠点を探すようになるのか? おそらく複雑な味が絡み合って表現する言葉がないので、減点法にて採点されるのでしょう。 なるほど、指摘するところがないとはこういうものなのかと感じたところです。 二つ目は山形のお酒は渋みがあることで味に深みを感じること。 渋さと酸味が広がりになっていることに気づくことができました。 ひいき目に見ているところがあるかもしれませんが、県ごとに特色がでるような気がしました。 5月の全国鑑評会が本番ですが、その前に山形でこういった会があるのは大変うれしいことでした。 また、蔵の方々も今回様々な指摘やアドバイスがあることで5月の出品に向け準備ができることがあるのだろうと思いました。 結局17時30分ぎりぎりまできき酒をしていました・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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