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カテゴリ:日本酒、酒蔵めぐり
昨日の女性のための日本酒を嗜む会に引き続き本日も秋田の蔵見学に行きました。
秋田県には43の酒蔵があり、山形の酒蔵とは比べものにならないほど大きい大手蔵があります。 例えば爛漫、高清水、刈穂などなど。 今年の全国新酒鑑評会では17蔵が金賞を受賞しました。 隣の県でありながら今年初めて大曲の花火大会を見にいきました。 さて、秋田市から南下すること約50km。国道13号線というなじみの道です。 山形県を縦断するのも国道13号線。北上すると秋田市の国道7号線と合流します。 私の自宅も国道13号のすぐ近くです。 途中神岡という道の駅でひとやすみ。神岡は少年野球発祥の地だそうです。 そして六郷という湧き水で有名なところに行きました。 仁手古サイダーという地ビールならぬ名水百選で仕込んだサイダーがあります。 結構おいしいです。山形のパインサイダーよりもおいしいです。 水がいいところだけあってここは昔酒蔵が複数あったそうです。しかし今では、稼動しているのが3蔵。そのうち一つは別のところで醸造しているので実質2つの蔵だけです。 今は造りをしていない「国乃誉」という銘柄の酒蔵を改造して造ったレストランとおみやげものやさんがありました。 こちらで食事。源八亭というところです。 マグロ料理がメインで私はネギトロ丼を食べました。 店の中には、米を蒸したときに使われた煙突や、蔵の外壁、それに杉玉までもあり、そして外には佐瀬式の木槽が飾られています。 外からみると、本当に大きい。山形鶴岡の栄光冨士さんも大きいと思いましたが、ゆうにその3倍はあります。 そこから徒歩1分のところにあるのが春霞の栗林酒造店です。 こちらもまた大きい。びっくりするくらいの広さです。 座敷がありそこからまっすぐ仕込蔵が続いています。7つの扉を開け約100メートル。 一つ目の蔵の梁は18メートルの1本の木というものすごさ。タンクが永遠に並んでいました。 今は6000リットルのタンクを使い小仕込の酒だけを10名程度で造っているそうです。 山廃と速醸の2つの酒母があり、10月から仕込み準備に入ります。 奥には大型冷蔵庫があり、ほとんどが瓶火入れ低温貯蔵しています。サーマルタンクは2本ありました。 大吟醸や出品酒を仕込む蔵も別にありました。 この規模は昔はかなり売れていたのでしょう。山形では見たことがない大きさです。 また麹室が主張する麹室で検査室だけが、明治時代の洋館のようにすばらしい建物になっていました。 杜氏の亀山さんは丁寧に一つ一つ説明してくださいました。75歳という年齢ですが、かなり元気です。蔵人すべてが地元ですから山形の蔵と近いところがあります。 また使用する酒米についても、平成16年から「美郷酒米研究会」を立ち上げ、美山錦、秋の精、美郷錦、酒こまちなどすべて蔵人がつくっています。 酵母は9号酵母がほとんど。料理を引き立てる食中酒にしたいというコンセプトがあります。 4種類をきき酒。私は運転手ですので香りだけ。純米吟醸深山春霞を購入しました。 まだまだ造りの時期前ですので、臨場感はないですが規模に圧倒された蔵でした。 ただこの規模にしては少々室が小さい気がしました。 造りの時期はどのようになるのかちょっと楽しみです。 お土産にひやおろしと裏庭でとれた栗をいただきました。ありがとうございます! 六郷を後にし、次の蔵へ・・・もう30kmほど南下し湯沢市の福小町です。(つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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