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カテゴリ:日本酒、酒蔵めぐり
鳥海山の麓、東北泉さんにおうかがいしました。
今年3月の山形歓評会でお会いしました神さん。9月の山形清酒鑑評会でも美味しいとおもい、造りの時期にはぜひお邪魔したいと思っていました。 10月24日がちょうど蔵開きで造りがはじまったところです。 蔵人は8名。先代の社長が6年前に他界し、社長の奥様が今社長をつとめています。また、4年前から神さんが杜氏になったとのこと。 南部の有名杜氏佐々木勝雄さんという方がいらっしゃったのですが、その方が別のところに移るということで、今は地元の人たちだけで造るお酒です。 社長も交えて様々なお話をしました。山形に戻ってきてまるごと山形をやろうと思ったきっかけ、今取引をさせていただいている山形の酒蔵、扱っている商品、組み合わせの話などなど。 山形をもっともっと全国に知ってもらいたい一心ではじめたこの事業ですから、思い入れがあります。 先日の新聞ではYAMAGATAセレクションの今後の課題ということで、「知名度がない」「知らない」ということがあったそうです。美味しいのは食べたり飲んだりすればわかるけど、ブランド力、浸透度がまだまだこれからの山形だと私は思っています。 神さんは、 「うちのお酒は派手ではないですよ。でも定番でいつも楽しむことができるお酒です」 とおっしゃっていました。私も何度か口にしたことがありますが、とても清らかな感じのするお酒だと思っています。 「お酒は楽しく堅苦しくなく飲みたいものだね」 そうですね。最近メールマガジンやHP、ブログなどちょっと難しく書いているところがあったとのではないかと省みて、いかに簡単にわかりやすく伝えるか、そして「飲んで楽しもう」というはじめの考え方を思い返す一言でした。 蔵の中をご案内いただきました。 井戸水を使用。年間通じて12℃~13℃。中軟水だそうです。水って最近蔵の命だなって最近つくづく思います。 室に入れていただきました。 乾湿切り替えのタイミング、温度帯により違う酵素が多くできること、など興味深いことをききました。 米を溶かす酵素はアルファアミラーゼ、糖分をつくる酵素は、グルコアミラーゼ。この酵素の量を温度、湿度で調整することでどんな味を目指すかを決めます。そういえば竹の露さんでも聞きました。 驚いたのはタンク。今まで見たことのない改良サーマルタンク(温度管理できる仕込タンク)でした。 水冷の分厚いジャケットをくくりつけて、その上に断熱材をかけていると思います。特注で作ったものだとのこと。 お酒は本醸造以外は全てコンテナ冷蔵庫に入っていました。 コンテナ冷蔵庫の数にもちょっとびっくり。かなりたくさんあります。 吹浦駅がすぐ近くで海が間近にあるこの蔵は冬でも雪はほとんど積もらず、比較的温かいそうです。 目と鼻の先が海、内陸山形市とは全く違うところです。 長居をしてしまい、17時前頃東北泉さんをでてきました。 今度購入して飲んでみたいと思います。ありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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