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カテゴリ:日本酒、酒蔵めぐり
昨年も参加しました東北清酒鑑評会。
全国新酒鑑評会は5月、そして新酒が熟成して美味しくなった時期に開催するのがこの東北6県の鑑評会です。 山形から仙台まではバスで1時間。一般公開は11時からとおうかがいしていたので、それに間に合うように行きました。 純米の部137点、吟醸の部318点でています。 山形は今年も成績がよくなく、純米で8点、吟醸で10点のみが優等賞でした。 なぜこのような結果なのか?私も自分の舌で確かめたかったのです。 さてきき酒開始。時間が1時間30分しかなく駆け足ではじめました。 まず感じることは、香りが強いもの甘みがあるものいわゆる熟成感があるものが優等賞になっているということ。 香りについては到底飲んで楽しむことのできるお酒ではない気がしました。 秋田の純米からはじめ、山形の純米へ、味わいがありバランスもよく全体的にはなかなかいいです。 他県と比べると香り低め、熟成感はありませんが、しっかりとした造りを感じることができます。 純米の部では、上喜元、出羽桜、男山、大山、あら玉、一声、十四代、楯の川、白露垂珠、米鶴、杉勇、一献がよく、九郎左衛門は酸味がありましたが面白い味わいがありました。 吟醸の部では男山、出羽桜、酔芙蓉、米鶴、酒中楽康、奥羽自慢、初孫、上喜元、あら玉、一声、十四代あたりがよかったです。 時間が少なく他県のものを見る時間があまりなかったのが残念。 今回思ったことは、明らかにインパクト重視になっているということでした。 香りが異常に高いもの、それが全ての評価になっていること。香りが高すぎると、味わいがほとんどわからないため、何がいいか悪いかわからないんです。 でもそういったお酒が優等賞になっていること、それはよくないことだと思いました。 帰りのバスの中で、山形県工業技術センターの小関先生と一緒でした。 今の東北での評価基準はよくない方向にいっていること、市販酒レベルのものと乖離していること、すぐにバランスが崩れてしまうことなどなど、様々なお話しをききました。 きき酒で印象よく感じる香りのレベルと、飲んで自然に美味しいと思うレベルは明らかに違うこと全くそのとおりだと思います。 山形のお酒はこれからも飲んで美味しいお酒を目指し日々精進していくことと思います。 それには、自分自身もインパクト、香り、それにこのような評価に惑わされずしっかりした自分なりの評価ができるように日々努力していきたいと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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