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カテゴリ:絵画・音楽鑑賞
オルセー美術館・オランジェリー美術館秘蔵「ルノワール展」を観に国立新美術館に行ってきました。混んでいるのかと覚悟して行ったのですが、平日だったせいか待つこともなく入場できました。
今回の展覧会は、「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」が初来日!ということでぜひ観たいと思っていました。 印象に残った作品をご紹介します。 写実的な肖像画 ルノワールは早い時期から肖像画を描いていたのですね。 シスレーやモネなどの知人、モンマルトルの人々、とりわけ女性はどれも美しく描かれていました。 ルノワールというと柔らかいタッチの絵が多い中、こんな鮮明で写実的な絵も描いていたのかと、違った一面を知り感動しました。 ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会 モンマルトルの広い庭でたくさんの人々がダンスにおしゃべりに楽しんでいる様子を描いた「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」は、とても好きな絵です。一般市民の人々が木漏れ日の中で楽しむ姿は見ているだけで楽しくなります。この絵は思いのほか大きくたくさんの人々の様子がリアルに描かれていて本当に素晴らしい作品でした。 「田舎のダンス」と「都会のダンス」 木綿のドレスを着て踊る「田舎のダンス」と、絹のドレスに身を包む「都会のダンス」は、対照的に描かれ、2作品が並んで展示してありました。 「田舎のダンス」のモデルは後にルノワールの妻となる女性で、「都会のダンス」のモデルは後に画家となりユトリロの母となる女性だそうです。 この絵もとても大きな作品で存在感を感じました。 ピアノを弾く少女たち 二人の少女がピアノに向かう絵は有名で、目にする機会が多いですが、実物はやはり素晴らしかったです。柔らかいタッチで優しい色使い、少女の表情も柔らかくとても温かみのある絵です。 見ているだけで優しい気持ちになるような気がしました。 浴女たち ルノワール最後の大作、二人の裸婦が横たわる作品は、亡くなる前の数ヶ月で描いたそうです。 リウマチで動かなくなった手に絵筆をくくりつけ、苦闘の末に描いた絵とは思えないほどしっかりしたタッチで描かれています。そんな作品にとても感動しました。 この展覧会は、ルノワールの初期の作品から最晩年の作品までを様々な角度で展示しています。 今回は、ルノワールの様々な面を知ることができ、たくさんの名画を実際に見ることができ、とても良かったです。 乃木坂駅から国立新美術館への通路では、ルノワールの絵が迎えてくれています。 8月22日(月)まで開催中なので、興味のある方はぜひご鑑賞ください。 ●ルノワール展のホームページ http://renoir.exhn.jp/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.07.26 10:21:47
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