きょうのできごと
7月4日はみずしまくんのおたんじょうび。くまわきが4日はいそがしいとかぬかすから、3日にまえだおしでおいわいしたよ。みずしまくん、もうすっかりふけちゃって。なかまといっしょに、よもふけちゃって。みずしまくんちにおじゃましてたけど、「しゅうでんだ!しゅうでんだ!あと2分でおしまいだ!」とくちぐちにさけんでかえっていったよ。ぼくはとっくになくなっているから、みずしまくんちのおとまりです。いやだなぁ。かぜとかひかなきゃいいけど。あしたみずしまほんにんがかくだろうから、つづきはうぇぶで。〈おしまい〉とまあこんな感じでお祝いしたわけでございます。どんな様子だったのかは、水島がかk……と、山田、熊脇、山田妹が帰ったすぐ後に日記を書いていたら、終電を逃した馬鹿な彼らがドヤドヤと水島の家に帰ってきた。「おめでとう!終電で来たよ!」とか言ってる。ギリギリどころかまったく間に合わなかったらしい。それはそうである。家出る時に「あと2分」って言ってるんだから。結局5人で朝を迎える事になりそうだ。まあ、水島にとっては、新居に初めて友人を泊める日が誕生日という事で、しかもこんなに大勢なのだから、幸せな一夜なのかもしれない。皆がスーパーファミコンで盛り上がっている最中に、1人せっせとこの日記を書いている野間にとってはうるさい以外の何物でもなく、筆舌に尽くしがたい状態になっているのだけれど、野間を除く全員が満面の笑みで土管工を動かしているこの部屋では、誕生日という1日だけの特権階級である水島が特に楽しそうな顔をしているこの部屋では、こちらとしても大人としての対応、つまりは黙々と日記に向かう事でしか、己の不満を発する事はできない。「水島義人が笑っていれば それだけで僕は 満足だ」ラジオの時間のエンディングテーマが、こんなような歌詞だったなぁ。しかし、もう若人とは呼べない年齢を迎えた大人たちが、雁首揃えて「スーパーマリオ」だの「ツインビー」だのをやっている姿というのは、懐古的というか、なんというか、なかなか良いものである。『お誕生会』っていうのは、本来こうあるべきなのかもなぁ。酒を飲んで真っ向からがっぷり四つ、というのも、それはそれで良いのかもしれないけれど。あとは、騒がしくなって近隣から小言を言われたり、夜中まではしゃぎすぎて、明日の予定に支障をきたさなければ良いなと思うが、そんな私の胸中を他所に、「ドンキーコング」でワーキャーと盛り上がっている彼ら。はてさて、どうなることやらである。記:野間(孤高の執筆者)大資