富士の麓便り

ウォールデン湖のほとりで「森の生活」を書いたソローは
実にシンプルな生活をしていた。
私達だって山荘ではキャンプのような生活をしよう
と思っていたときもあった。

最初
シュラフで寝ていたが、
疲れが落ちないと布団を買い込んだのを皮切りに
クーラーボックスは冷蔵庫に
ご飯を炊く鍋が炊飯器に
つれあいが凍った肉をむりやり切ったために
刃こぼれをおこした包丁を見て
ついに電子レンジまで買ってしまった。
次に増えたものは電気工具類。
チェーンソー、丸のこ、電動ドライバー、ジグソー　etc

不思議なことに
買うことに対してのいいわけはいくらでも思いつく。
そしてどんどん便利になってゆく。
ソローのようなスローな生活を夢みていたのに・・・
現実はいろいろ物が増え、しかもいろいろと忙しい。