富士の麓便り

西湖の湖畔をぶらぶら歩き
遊んでいる犬達を観察した。

飼い主がボールやフリスビーを湖に投げると喜んで取りに行く。
しかし見ていると中にはへそ曲がりもいる。
取ってきたはいいけど「返さんもんねー」といった感じで
あさっての方向に持って行って置いてくるやつ。
あらんことか、わざわざおしっこをひっかけるやつ。
寝転がって背中の下に隠し「おれそんなもの知らん」ととぼけるやつ。

小型犬はいつまでも同じ遊びを喜んでやっているが
大型犬はだんだん飽きてくるらしく
湖にボールを投げても「またかよ」とためらうようになり
ついには見なかったことにしようと目をそらす。
仕方なく飼い主がジャボジャボ腰まで水につかって取りに行く場面も。

とにかく見ていると飽きない。
犬が飼い主の言うことを聞かず
突拍子もないことをやらかすので愉快、痛快だ。
飼い主も愚痴りながら
まんざらでもない表情ですごく幸せそう。
見ているこちらも幸せな気分になった。