富士の麓便り

薪ストーブを買おうと決めていた。
ここは夏は涼しく、冬は寒く、厳冬季は住めないほどに寒い。
「だから別荘地というのね」・・・なーんて
買ってしまってからつまらないことに納得してもはじまらない。
10月の声を聞くと早くも薪ストーブに火を入れる夜がある。

薪ストーブと言うと暖炉と勘違いする人がけっこういる。
映画に出てくるような大きな暖炉は絵になるし
やっぱり憧れてしまう。
でも暖炉はオープン式なので実際は薪はどんどん燃えてしまい、
暖かい空気は煙突に吸い込まれ、
あまり暖かくはない・・という話だ。
それに比べ薪ストーブは密閉式だから
エアをコントロールできて薪の燃焼時間を伸ばせるし、
ストーブ本体も熱くなって、
その輻射熱で部屋を暖めることができる。
もちろんストーブの上でコトコト料理も作れるから。
ワールドビジネスサテライトでもやっていたけど
省エネグッズとして最近注目をあびているとか。

たしかに寒冷地でファンヒーターを使うと、
ファンヒーターが怪獣のカネゴンに見えてくるから不思議。
（え？　もしかして古い？）

冬凍死しないために、あるいは灯油を節約するために、
伐採した木を手に入れ、玉切り、運搬、薪割りに精を出す。
春夏秋は、冬のための準備の季節と言っていい。