富士の麓便り

今年の富士山は雪不足だそうだが
雪が積もるまでは薪わりのチャンス。

手に負えなくて放っておいた
固～い薪をこの時期に割る。
空気が乾燥して薪に割れ目が入り、
寒暖の差で少しづつ割れ目も大きくなってきた今、
「とりゃー！」とばかりに
思いっきり斧を振り下ろす。
ゼイゼイ　ハアハア・・

いつだったか地元の人に
「奥様は剣道をやってらっしゃるの？」と聞かれた。
斧を振り下ろす姿が剣道の素振りに見えたらしいが
どちらにしても勇ましい姿にちがいない。

割れそうで割れない丸太についついムキになって
向きを変えたり、上下をひっくりかえしたり
あれやこれや時間をかけて
ビシッと手ごたえがあったときの嬉しさ。
ついついまわりを見回し
居もしないギャラリーを探したりしてしまう。

そして次の日、
食器を洗うことさえ苦痛なほどの筋肉痛。
でも　薪わりは面白くてやめられない。