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カテゴリ:週末山暮らし
日本人の知恵「柿渋」 つれあいが柿渋を手に入れてきた。 (東急ハンズでも売っているようです) 柿渋は青い柿を発酵させて作る。 防腐、防虫、乾けば防水効果があり、 日本では古くから漆喰に混ぜて使ったり、 塗料にしたりして建築にも使われてきたし、 布や和紙の染料としても使われてきた。 大きな農家の庭には必ずと言っていいほど柿の木が植わっている。 昔は一般の人の庭先で作られていたらしい。 今、ホルムアルデヒドなど科学物質が問題になっているけれど 純粋に自然から作られたものだから すごい日本の知恵だと思う。 ただ この柿渋、ちょっと欠点もあるのね。 持っているケーナ(南米の竹笛)の中に この柿渋を塗ってみることにした。 尺八や篳篥など日本の竹笛は中に漆が塗ってあることが多い。 これは音程を調節をするためもあるらしいけど 主に竹の割れ防止のためだと思う。 柿渋は漆製品の下地にも使われるのでケーナにもいいと思ったのだ。 塗り始めてすぐに、柿渋のすごい臭いに辟易する。 始めのうちはまだポリフェノールっぽい臭いがしていたが そのうちに・・・ん?・・銀杏? くさや? 銀杏が出たばっかりだとすると、 くさやはかなり発酵が進んだ状態、 しかし柿渋はその過程のすべてが体験できるという感じかしらん。 もちろん、「バルサミコ酢のような」という美しい表現もできないではない。 塗り上がって数週間乾かしたケーナを吹いてみれば、 あ~~ら不思議、部屋中にあの香りが充満する。(ToT) でもこの臭いは日が経つにつれ薄れるし、 柿渋独特の色あいはまさに日本の伝統色。 しかも最近では無臭柿渋というのもあるのだそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.02.25 16:35:16
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