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カテゴリ:日記
新聞のチラシに三菱自動車の合同展示会の案内が入っていたのだが、なんと特別展示としてiMiEVが来るということで、早速行ってきた。写真は九州電力との共同研究車両で、ベース車両はご存じ三菱i(アイ)。最近のガソリン価格の高騰のせいか電気自動車には誰もが興味を持っているようで、iMiEVの周りには結構人がいた。営業の人と話をしていく中で、いろいろ新しい情報を得ることができた。
まず、市販予定は2009年9月とのこと。三菱のホームページや自動車雑誌等では2010年市販予定だったので、ちょっとびっくり。三菱も市販を急いでいるのだろう。中は「アイ」と一緒。後部ドアの後ろ、右側に家庭用電源からの充電ソケットがあり、左側に急速充電用のソケットがある。エンジンのあるところにはカバーが掛かっていて中は見られなかったが、モーターとインバーターが入っているそうな。フロントのボンネットを開けると、モーター冷却用のクーラントやウインドウォッシャー液、おそらく電子機器用の小さいバッテリーが入っていた。駆動用のバッテリーは後部座席下にあって、上からは見えない。モーターなどの駆動系はガソリンエンジンと比較すると単純で軽いのだが、駆動用バッテリーが重いので車両重量はガソリン車より重くなる。 驚いたことにバッテリーはなんと10年保証だそうで、10年間はバッテリーのことを気にせず乗れるそうだ。さすがに交換すると結構な値段がするのだろうが、新車で買う分にはバッテリーにお金がかかることはない。今のところ1回充電での航続距離が160kmで、最高時速が130km/h。通勤に使う分にはこれで十分である。充電時間は200ボルトで7時間、100ボルトで14時間である。急速充電器では30分で80パーセント充電できるが、まだ研究段階らしい。 今回の研究車両は回生ブレーキではなく普通のフロントディスク、リアドラムがついていた。実は回生ブレーキの防水技術ができていないとのこと。回生ブレーキが市販車につくかどうかはわからないらしい。インホイールモーターも防水問題があるそうだ。プリウスは回生ブレーキを使っているので、トヨタも意外な防水技術を持っているようだ。 問題は走行音がタイヤノイズ以外しないこと。今のところは外に向かって何らかの音を発生させるシステムを搭載する予定らしい。走行音が静かなのがEVの良さなのだが、外にいる人に気づいてもらえないのは危険が伴う。 三菱はこのEVの技術を独自に開発しているので、トヨタやホンダのハイブリッドとは一線を画し、この路線でやっていくつもりのようだ。フル充電での走行距離が200kmに満たないEVも、ここ最近のガソリン価格の高騰で一挙に注目されてきた。この研究車両は1000万円かかっているそうだが、市販するときは200万円台を予定しているそうだ。我々一般市民にはそれでも高価だが、神奈川県のように購入に補助金を出す自治体もある。熊本県もそのあたりを検討してくれることを大いに期待している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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