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カテゴリ:万年筆関係記事
万年筆で速書きする時の書き味で、文字の書き始めから書き終わりまで、きちんとペン先を動かさなくてはならないものと、何となく自動的に動いてくれるような書き味を持つものがある。慣性の力でペン先が止まらず、力を入れなくても動いていくというか、表現するのが難しいが、力を入れずにサラサラ書けるので楽なのだ。このペン先が自動的に動く感覚を個人的にオートマチック感と呼んでいる。今のところM-1000とレガシーにこの感覚がある。
今のところ第ーにペン先に重さがあること、第二にペン先の滑りが良いこと、この2つが大事な条件だろうと考えている。ペリカンM-1000とレガシーはペン先ユニットに重さがあり、長めに持って書くとすらすらと書ける。ペン先が軽いアウロラ88やパイロットでは、オートマチック感は出ない。 安価な万年筆ではジュニアにもオートマチック感がある。この万年筆はペン先ユニットどころか全体が軽い。これはどうもインクフローが豊富なのと、ペン先がよく滑るのでスラスラ動くのだろうと考えている。実際M-1000と書き比ベるとM-1000の方が楽に書ける。 このオートマチック感を味わうように書くと文字は雑になってしまう。長目に持ってスラスラ書いていくので当然雑になるのだが、きれいな文字を書こうとするのであれば、トメ、ハネ、ハライをカッチリ書くために、ペン先が軽目で少しひっかかりのある方がいいのだろう。しかし、自分としてはこの感覚が万年筆を書くに当たってはとても大切だと思っている。この感覚を求めるためにこれまで何本も買ってきたといっても過言ではない。それでも最近はこういう万年筆はあまりないのだということもわかってきた。したがって、オートマチック感のあるペンは大切にしようと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年11月09日 22時47分16秒
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