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カテゴリ:国産万年筆
インクはプライベートリザーブのアメリカンブルーを入れることにした。さっそく軸尻をゆるめて首軸を外し、インクを吸入。首軸をセットしてしばらく待つ。ところが、いつまでたってもインクが出てこない。待ちきれなくなってペン先を水につけてみたが、それでもインクが出てこないので、この日はペン先を下に向けてー晩置くことにした。
次の日、朝から書いてみたが、まだつかない。気になってー度首軸を外してみた。ねじ山についていたグリースとインクをふく。ペン先へインクを流すインク取り入れ口が小さな丸い部屋状になっている。シャフトの先はこの小部屋をふさぐようになっているようだ。とりあえずグリースが詰まっているのかもしれないと思い、この中も掃除した。 それでも書けなかったので、取説を読みなおしてみた。すると、軸尻のシャフトを少し引き出してからインクを入れることになっている。masahiro万年筆のように少しゆるめただけではダメらしい。思い切ってシャフトを少し引き出してからペン先を下に向けてもとにもどしてみた。するとインクが供給され、無事書けるようになった。 自分の推量だが、昭和万年筆はインクの取り入れ口が小部屋状になっているため、シャフトをある程度(5ミリ)引き出してやらないと、ここへインクが入っていかないのだろう。インクを入れたらペン先を下に向けてシャフトをもとにもどすように書いてあった。 masahiro万年筆はこの小部屋がなく、シャフトは直接インクを取り入れる溝をふさぐので、吸入する時は軸尻を2~3回まわしてゆるめてやるだけでよい。同じインキ止め式と言っても、細かなちがいがあるものである。 インクが出たところでしばらく書いてみた。ペン自体はエボナイト製で軽いので、普通のボールペンのようなサイズである。漆塗りはすべらないので持ちやすい。インクははっきり確認したわけではないが、1cc入ったと思う。 ペン先は硬い。合金製ということもあって、あまりしならない。カリカリした感じで、軸の太さ共々プラチナの#3776とよく似ている。 キャップを軸尻に差すと、ちょうどつまみの部分にピッタリ重なる。インキ止め式は書く時にここを開けるので、キャップが浮き上がったような感じになる。ちょっとたよりないが、グラグラはしない。 これで日記を書いてみたが、インクフローはいい感じ。細字なのでプラチナと書き味がよく似ている。ところが4~5行書くとかすれてきた。どうやら2次タンク内のインクを使い切ってしまったら、インクの供給がとぎれるようだ。この後、一回倒立運動(ペン先を上に向けた後、下に向ける)をしてやると元に戻った。しばらくは倒立運動を繰り返しながら使っていこうと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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