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カテゴリ:過去 実家に戻る前
あれはいくつの時だろう
多分小学校低学年くらいの頃 中庭で独り遊んでいた。 ダンボール箱に入って 箱のふちに手をかけて うさぎとびでもするかのように 一歩一歩前へ進んでいた バランスを崩し顔面から落ちた。 口の中あるいは歯茎から血が流れ出した 口の周りを血だらけにして私は焦った 見つかったら怒られる 急いで顔を洗い血を洗い流した。 傷口に水がしみた。 泣きたかったが自分が悪いのだからと 責める気持ちが大きくて 涙すら出なかった 誰にも言わず 素知らぬ顔で 過ごしていた 誰にも言えず 誰にも気づいてもらえず それなのに 忘れることもできずに ずっと胸の奥にしまい込んでいた 小さな 小さな 事故 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年10月15日 10時06分25秒
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