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カテゴリ:読書
ぶつぶつの時間を数日間数回にわたり、
すごさなければならなくなる。 バッグが重くなるのは嫌なので、 とりあえず家にあった薄い文庫を持って 出先で時間をつぶすことに。 ずいぶん前に知人にもらった 「冷静と情熱のあいだ」二冊。 江國香織の赤い装丁のROSSO 辻仁成の青い装丁のBLU 何で読まずにいたかと言うと、 どうも辻仁成が気障で鼻についてたから。 (中山美穂と初めて会ったとき、 「やっと会えたね」って言ったらしいぞ) 食わず嫌いで読まなかったのだけど、 とりあえず読んでやるか、とBLUから。 BLUは男性サイドからの物語。 また主人公の名前が順正って、 お前の名前に似とるじゃないか! って、突っ込みいれながらも、 読み始めると結構引き込まれる。 はたちの男の子順正と女の子あおい。 二人の恋愛は、ぎこちない。 正反対の性格の持ち主同士なのだが、 しかし共に求め合い愛し合う。 愛し合っている絶頂ともいえるとき、 予想通り(?)あることで二人は別れる。 その後8年、二人はそれぞれ 別々の人生を別々の場所で過ごす。 もう違う道を歩き出している二人。 でも、忘れていないあのこと。 愛し合っていた時、約束したこと。 30歳のあおいの誕生日に フィレンツェのドゥオモで会うこと。 二人は結局、その日ドゥオモに行き、 再会し、三日間だけ愛し合い、 そして、また別れていくのである。 あらすじだけ書くと、何と陳腐! だけど、胸の奥がキリキリ痛い。 若い頃、誰しも経験があるだろう、 誤解、思い違い、行き違い。 若い男の子の意外な傷つきやすさ。 思いやりや優しさゆえの優柔不断。 一途さゆえの思い込みの激しさ。 甘く切ないラブストーリーは、 ROSSOへとつながって行く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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