屋根裏式

Pink Floydのキーボードプレーヤーだった"Richard Write"が癌で亡くなったそうだ。

リック・ライトと言えば、高校時代にそれまでキーボードといえばジョン・ロードの
C-3ハモンドをマーシャルにぶち込んだ音しか知らなかったヘベレケが
"Echoes"で退屈な思いをしながらも、"One of These Days"のカッコ良さに
脳天をブチ抜かれ、"Shine on Your Crazy Diamond"のギルモアとの掛け合いに
思わず身を固めてしまったものです。

同時代のキーボードプレーヤーである、ジョン・ロードやキース・エマーソン、
リック・ウエイクマン達に比べればプレー自体は控えめというか、
バック・プレーヤーに徹しているというか、でも、彼のキーボードがあるから
ギルモアのギターも活かされてるのかも知れない。

また、彼、というかPink Floyd特有の「ふわ～っ」とした浮遊感や幻想感、
という表現で合ってるかどうか分からないけど、なんとなく「風」を
感じさせるプレーは、ギターに対抗しようと「ガツガツ」した
ジョン・ロード達とはまた一つ違うキーボードの良さをヘベレケに
教えてくれたと思います。

もちろん、オルガンでのソリッドなプレーも悪くないんですけどね。

これで、シドに次いでPink Floydのメンバーが亡くなったということと同時に
Pink Floydの再結成（一時的であれ）の可能性も完全に無くなってしまいました。

ご冥福をお祈りします