Pastime Paradise

　自分が二人姉妹の妹だからなのか、昔から漫画やアニメでは“お兄ちゃん”に強く惹かれてしまう。とりわけ胸がキュンキュンしてしまうのは“妹がいるお兄ちゃん”。「うわさの姫子」の真樹しかり、「るろうに剣心」の左之助しかり、「遊戯王」の城之内くんしかり。「ファントム無頼」の栗さんもそう。（*＾＾*）
　74年～76年に放送されていた「てんとう虫の歌」でも、火児兄ちゃんが好きだった。幼稚園児の頃にリアルタイムで見たきりなのでかなり記憶が曖昧だが、たしか火児兄ちゃんが熱を出したか怪我をしたか、何かそういうシーンがあったように思う。そのとき、当時ひよちゃんと同い年だった私のハートは得体の知れぬざわめきに揺れたのだった。ひょっとして…初恋 !?

　川崎のぼるさん原作のこのアニメは、両親を亡くした7人兄妹がみんなで力をあわせて明るく逞しく生活していく物語で、タイトルは主人公が7人兄妹であることからナナホシテントウの甲羅の黒点の数に因んだものなんだとか。
　一週（いっしゅう）家の一番上の長女・月美姉ちゃんはしっかり者の小学6年生。同じ川崎先生の「巨人の星」に登場する明子姉ちゃんにそっくりなのは仕方がないとして、外見も中身もとても6年生とは思えない（＾＾ゞ　兄弟の良きお母さん代わりだ。
　で、父親代わりを務めているのが5年生の長男・火児兄ちゃん。こちらは花形…というより、ちばてつやさんの「あしたのジョー」の矢吹丈っぽい感じ!? 単に火児兄ちゃんもボクシングをやってるってだけなのだが。
　秀才の次男・水男くんは4年生で、続く三男・木介くんは3年生。水男くんは川崎作品だと「いなかっぺ大将」の西一を格好よくしたような…いや、違うなぁ。ま、水男くんは置いといて、木介くんは左門豊作タイプかな？
　（余談だが、村上よしゆきさんの「新約「巨人の星」花形」という、花形くんが主人公の“現代版「巨人の星」”みたいな漫画がある。古本屋でバイト中にたまたま目に付いたのでパラパラ見てみると、花形くんがやったらイケメンに、明子姉ちゃんがめっちゃキュート（しかも巨乳）に、星飛雄馬がなんとなく「NARUTO」っぽくなってたりしてなかなか面白かったのだが、何故か左門だけは昔と全く同じビジュアル。何でなん？）
　話を戻して、四男・金太郎くんは若干火児兄ちゃんを小さくしただけのような小学2年生。五男の土丸くんは1年生だが、ルックスは石ノ森章太郎さんの「サイボーグ009」の007みたいな…ってツルツル頭が同じなだけか（＾＾ゞ
　そして一番下のひよちゃんことひよ子ちゃんは、漢字で書くと日曜子。一週という苗字だけあって、兄妹の名前それぞれに曜日が入っている。

　最終回では兄妹の暮らすバラックが火事（夜中、月美姉ちゃんの「火事よ！」との声で目覚めた火児兄ちゃんは自分が呼ばれたと思って怒ってたような…）で全焼。どうなるかと思いきや、おじいさんの協力を得て家を再建。凄ぇ、小学生なのに。まぁ元々お金持ちのおじいさん家の敷地内に建てたバラックだったけどね
　
　嗚呼、火児兄ちゃんに会いたいよ～。どこぞのCSチャンネルで再放送してくれないかしらん？

　
　兄弟モノといえば、80年代に放映されていたホームコメディ「アーノルド坊やは人気者（DIFF'RENT STROKES）」で、主人公・アーノルドを演じたゲーリー・コールマン（Gary Coleman）が昨日42歳の若さで脳出血のため亡くなったそうで。キンバリーに続いてアーノルドまでも…。ウィリス兄ちゃんは大丈夫なのだろうか？謹んでアーノルドの御冥福をお祈り致します。