カテゴリ:アニメ・漫画
今更ながら、明けましておめでとうございます。今年は戌年だワン
昨年は15記事を上げたのみで、およそ24日に一度の更新という為体(ていたらく)でございました。本文右欄のFree Spaceにひっそりと上げている読書記録(その年にどんな本を読んだかという備忘録)も、年々減少の一途を辿っている有様でして…我ながら怠惰っぷりが情けない 2018年最初に取り上げるのは、12年に亘る連載が昨年11月に終了した、山田芳裕さんの「へうげもの」であーる。 ちょうど連載が終った頃、会社の方と歴史談義をしていてこの漫画の話になり、1~6巻を借りて読んでみたら評判どおりの面白さにどハマリし、買い揃えてしまった。 元々大学で茶人について学んでいたので、村田珠光、武野紹鴎、千利休、山上宗二、古田織部、小堀遠州らについての知識はおぼろげながら残っており、「へうげもの」は古田織部が主人公の漫画ということで、かなり興味は持っていた。 で、実際に読んでみてビックリ!まさかこんなに面白い漫画だったとは!文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞や、手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞というのも頷ける。 史実と創作と笑いのバランスが実に絶妙なのがいい。加藤清正がなぜか具志堅用高似だったり、本能寺で豊臣秀吉に斬られた織田信長が真っ二つになってみたり、石田三成が大谷吉継を味方に付けようと放った決死の一発ギャグ(!?)だとか無茶が多いながらも、本能寺の変後に阿弥陀寺の方々が亡骸を運んだり、山上宗二の最期だとかはちゃんと史実に基づいてたり…。 かなり前に取り上げた「内閣総理大臣 織田信長」や「秘密の新選組」と同じ系統かな。めっちゃ面白いにもかかわらず、無駄に史実に忠実な漫画が大好きだったりする♪ 「センゴク」という漫画も以前薦められて全巻読んでみたのだが、こちらはいまひとつ好みではなかった。ちょっと面白要素が欠けていたかな。 茶人に興味のない方でも、「へうげもの」はかなり楽しめると思う。特に古田織部の表現方法――擬態語がかなり独特で、読み進めるうちに何故かこの擬態語が出てくると嬉しくなってしまうという(^^; 松永久秀が所有していた茶釜・古天明平蜘蛛(平グモ)の異形さを「のぺえっ」「どぺえっ」と表現するのを皮切りに、妻・おせんの乳房は真白く「はにゃあ」とした佇まいで、明智光秀が信長より拝領した八角釜は「ガニッ」とした武人らしさとやつれた風情を併せ持つ名品らしい。秀吉が作った黄金の茶室は「ヌパァ」もしくは「ヌシュパァ」、秋月種実の娘は「フマァ」とした耳だそうで、天下三肩衝の一つである楢柴肩衝の「しゅろっ」とザラついた肌を絶賛――といった具合で、何となく共感出来るような出来ないような独特の擬態語がいつしか病みつきに。 学生時代は茶人なんて勉強しても仕方がないと思っていたが、まさか30年後にこんな形で役立つとは。やはり何事も学んでおいて損はないのね。今は休学中だけど、秋からは某大学の通信課程に復学するつもりなので、今後も色々と学んでいこうっと。 2018年はせめてもう少し更新頻度を上げようと思っておりますので、本年も何卒宜しくお願い申し上げます m(_ _)m 楊ぱち お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.01.13 06:26:01
コメント(0) | コメントを書く
[アニメ・漫画] カテゴリの最新記事
|
|