カテゴリ:邦楽
人生の中にチャンスは30分しかない――。
単なる「着うた」、「着ボイス」を録ることだけ聞かされスタジオにやって来た芸人達。中には強引にレコーディングスタジオに連れてこられた芸人も…。しかしそこで待っていたのはあの小室哲哉だった! 小室哲哉が事前に曲を作り、山本吉貴(元チャイルドマシーン)に芸人のブッキングを依頼。芸人達は当日スタジオで、小室哲哉がプロデュースするという衝撃の事実を知らされる。その場で曲を聴かされ、しかも30分以内に作詞をする事を強要される芸人達。しかし実際には2時間以上かかったコンビも…。詞が出来上がるとそのままレコーディングへ。――そして奇跡の歌が誕生した♪ ちょうど10年前に「お笑い芸人さんの歌」という駄記事をアップした際、邦楽(J-POP)には全く興味がないものの、お笑いが大好きなので芸人さんの歌だけはよく聴く…と書いた。 この「TKプロジェクト ガチコラ」というのは、06年に吉本興業と “TK” こと小室哲哉さんが行ったお笑い芸人の楽曲制作プロジェクトで、当時吉本に所属していた小室さん曰く「実はこの会社に入ってから、後輩がいなくて寂しかった。だから芸人さんの友達作りのきっかけ作りもありまして…」とのこと。 CDとDVDは同日発売され、CDの方は2枚組で12組の歌が収録されたCD+収録風景がバックに流れるビデオクリップ集のDVDが付いており、DVDの方はTKと芸人達の出会いやレコーディングの様子などのメイキング映像が楽しめる。 CD & Bonus DVD (Video Clip) DVD CD & Bonus DVD
Season 1 : とろサーモン、トータルテンボス、POISON GIRL BAND、南海キャンディーズ、ほっしゃん。&だいたひかる、まちゃまちゃ Season 2 : 千鳥、麒麟、チュートリアル、笑い飯 Special Season in L.A : TK&YY Extra Version : JK 06年といえばまだ折り畳み携帯電話の時代(iphone発売が07年、Android端末発売が08年)で、「着うた」や「着ボイス」の市場拡大期であった。携帯電話の着信音を符号化された楽曲にする「着うた」、音声の「着ボイス」は07年~10年に全盛期を迎えたものの、スマホの普及とともに衰退し、16年には市場が消滅してしまったそうな。 ちなみに私はドリフの “盆回り” (「8時だョ!全員集合」の舞台替えテーマ曲)、「吉本新喜劇」や「スパイ大作戦(Mission: Impossible)」のテーマ曲などを着信音に使っていた。 ガチコラはシーズン1が東京芸人6組、シーズン2は大阪芸人4組となっており、シーズン2の方では4組中ダウンロード数最多コンビには、TV東京系のアニメ「ケロロ軍曹」のEDテーマ曲を歌える(作詞も)というご褒美も やっぱり麒麟の “rice to life” が歌詞も歌唱も断トツでいいと思う。チュートリアルの “Boy meets Boy” もいいなぁ。チュートは二人の友情について歌っているが、愛情に近いものを感じる。 千鳥は漫才ネタのまんま(ドロボウ田ドロ男)で、麒麟も田村さんの「味の向こう側」を歌にしていて、笑い飯は05年4月から1年間出演していたNHK教育TV「スペイン語会話」についての歌である。とろサーモンはコンビ名の名付け親である通天閣の寿司屋の女将・ニーナさん(ベルギー人)の歌で、南海キャンディーズはしずちゃんについて、POISON GIRL BANDは珍しい角界ソングだ。 DVDは山本さんが麒麟にご褒美獲得を報告したところで終了。選ばれた麒麟は約束どおり「ケロロ軍曹」のEDテーマ曲を歌うこととなり、田村さんの貧乏時代を元に書かれた “サイクリング リサイクル” が「きりん」名義で発売された。 サイクリング リサイクル ー きりん お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.06.19 18:08:16
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