カテゴリ:懐かし邦題アルバム
『人類零年』 ヒューマン・リーグ ここ数年ずっと更新もせず放置していた別館blog「昭和の懐かし邦題アルバム館」を取り壊す前に、備品(書き溜めた駄記事)だけでも本館に移動しておこうと、引越し工事を始めた。 「人類零(ゼロ)年」は英国のエレクトロニック・ニュー・ウェイヴ・バンド、ヒューマン・リーグ(The Human League)が79年にリリースしたデビュー・アルバムだ。 野生生物種の絶滅スピードに負けず劣らず邦題も刻一刻と消滅している現在、この「人類零年」もとっくに「リプロダクション」というタイトルとなり、曲名も “ふられた気持(You've Lost That Loving Feeling)” を残し全て原題カタカナタイトルに変更されている。何とも嘆かわしい。慣れ親しんだ邦題を安易に味気ないカタカナタイトルに変更してしまうことも、近年のアルバム売上減少の一因ではないだろうか? ←YouTubeや音楽配信サービスのせいでは!? それはさておき、ヒューマン・リーグといえば81年に全米・全英で1位になった大ヒット曲 “愛の残り火(Don't You Want Me)” でお馴染みの男女混合バンドであるが、デビュー当時は野郎ばかりの4人組であった。 ヴォーカル&シンセサイザーのマーティン・ウェア(Martyn Ware)、ヴォーカル&シンセサイザーのフィリップ・オーキー(Philip Oakey)、ヴォーカル&シンセサイザーのイアン・クレイグ・マーシュ(Ian Craig Marsh)、そしてスライド&フィルム担当のフィリップ・エイドリアン・ライト(Philip Adrian Wright)である。…って歌とシンセサイザーしかないんかいッ! 元々コンピューターオペレーターとして働いていたマーティンとイアンが77年にユニットを結成。バンド組もうぜ、ということで二人はヴォーカルにグレン・グレゴリー(Glenn Gregory)を迎えたかったが叶わず、結局学生時代からの友人であった音楽未経験者のフィリップ・オーキーが加入。更にオーキーの友人でこれまた音楽とは無関係だったフィリップ・エイドリアン・ライトがビジュアル・ディレクターとして参加し、ヒューマン・リーグが誕生したのである。 そんな彼等のデビューアルバムはインダストリアルっぽいシンセポップとでもいうのか、クールな演奏とどこか垢抜けないヴォーカルが程よく合わさり、万人受けはしないだろうが決して悪くない作品だと思う。特にラストナンバーが個人的には一押しだ。 翌80年に2ndアルバム「幻の果てに(Travelogue)」をリリースするもマーティンとイアンが脱退し、二人はヴォーカルにグレンを迎えてヘヴン17(Heaven 17)を結成。 一方、残ったWフィリップはナイトクラブでスカウトした女の子やら地元のミュージシャンらをメンバーに加えて81年に3rdアルバム「ラヴ・アクション(Dare!)」をリリース。これがまさかの全英1位、全米でも3位に輝き、シングルカットされた “愛の残り火” は全英・全米のみならず、カナダやノルウェー、ニュージーランドなどでも1位を獲得してしまった。 そんなヒューマン・リーグに興味を持たれた方は、こちらをどうぞ♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.01.28 02:15:23
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