カテゴリ:懐かし邦題アルバム
『ハエ・ハエ・カ・カ・カ・ザッパ・パ!』 フランク・ザッパ
「The Man from Utopia」 Frank Zappa (83) これぞザッパのハエ・エナジー・アルバム!! A面 1. コケインやめますか、それとも人間やめますか - Cocaine Decisions 2. 危険がひそむキッチンにて - The Dangerous Kitchen 3. どうした!ティンク - Tink Walks Amok 4. 短波受信機ブロークン - The Radio is Broken 5. ウシ、ウシビックリ、モーギョ - Mōggio B面 1. ユートピアからやって来た男とメリー・ルー - The Man From Utopia Meets Mary Lou 2. 決断ダンケツ結団 - Stick Together 3. ハメハメハ大王ごっこ - SEX 4. フェチシストのマンゾク快感 - The Jazz Discharge Party Hats 5. ワレワレハソンザイスル - We Are Not Alone フランク・ザッパ(Frank Zappa)が83年にリリースした「ハエ・ハエ・カ・カ・カ・ザッパ・パ!(The Man from Utopia)」は、日本で最も有名な邦題アルバムといってもよいかもしれない。 ハエ叩きを手にしたザッパのイラストが印象的なアルバムジャケットから付けられたと思われるこの邦題、元ネタは金鳥の殺虫剤・キンチョールの懐かCM「ハエハエカカカ、キンチョール」であるが、“ハエハエカカカ・ザッパ” でなく、語感を考えてなのか意味など全く無いのかは分からないが “ザッパ・パ!” としたところが素晴らしい。 ザッパといえば邦題!邦題といえばザッパ!と言われるくらいに、彼のアルバム、いやそれよりも曲名に付けられた邦題は凄まじいものが多く、邦題界の伝説の巨匠と言っても決して過言ではない。 ザッパの邦題ソングをほんの一部だけ挙げてみても ・鼻で記憶している蒸気オルガン音楽 (Nasal Retentive Calliope Music) ・アレを洗ったこと、ないのかよ? (Don't You Ever Wash That Thing?) ・ハリウッドのオカマ野郎 (Man with the Woman Head) ・びしょ濡れTシャツコンテスト (Wet T-Shirt Nite) ・おまえの亭主よりカタく (Harder Than Your Husband) ・いま納豆はいらない (No Not Now) ・イリノイの浣腸強盗 (The Illinois Enema Bandit) ・娘17売春盛り (Teen-Age Prostitute) などなど、驚愕の邦題が目白押しなのである。うーむ、さすが邦題界の伝説の巨匠! とはいえ見てお分かりのとおり、邦題もさることながら原題から既に強烈なのであった。 “ザッパ=お笑い邦題おじさん” としか認識していなかった私が物は試しで初めて聴いた彼のアルバムは、70年にリリースされた原題そのままの「バーント・ウィーニー・サンドウィッチ(Burnt Weeny Sandwich)」という作品であったが、数々のインパクト邦題からイメージしていた音楽とは全く異なり、意外と格好よくて驚いた。 今回の「ハエ・ハエ・カ・カ・カ・ザッパ・パ!」も確かにメチャメチャ記憶に残る邦題ではあるが、せっかくの優れたアルバムにこの邦題はちょっと気の毒な気もする。好きなんだけどね。 1曲目の “コケインやめますか、それとも人間やめますか(Cocaine Decisions)” も当時のCM由来の邦題で、日本民間放送連盟による覚醒剤追放キャンペーンCM「覚醒剤やめますか、それとも人間やめますか」から。 “ウシ、ウシビックリ、モーギョ(Mōggio)” は、おそらくモー → ウシ、ギョ → ギョッ!と驚く (゚д゚屮)屮 でこの邦題なのだろう 80年代に入ったあたりからはザッパの門下生であるスティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)も参加しており、このアルバムでも彼のギターを聴くことが出来る。 そんなザッパに興味を持たれた方は、こちらをどうぞ♪ コケインやめますか、それとも人間やめますか ハメハメハ大王ごっこ ワレワレハソンザイスル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.01.31 05:40:23
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