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2022.02.01
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​『倒錯のギロチン・シアター』 カドリー・トイズ
 「Guillotine Theatre」 Cuddly Toys (79)
 80年代へのメッセージ――倫敦(ロンドン)からトーキョーへ。
 狂気の天才日本人ドラマー“パディ”が率いる噂のカドリー・トイズ 衝撃の日本デビュー!
 レイプトからカドリー・トイズへ……
神秘のベールにつつまれた謎のグループの正体が今ここに明かされる。
A面
 1. ポエム…第一章 - Introvenus
 2. 頭脳救済者 - Brain Saviour
 3. 薔薇族への憧れ - Join The Girls
 4. ウルフ - Wolf
 5. 狂った抱擁 - Madman
 6. 幻想のシネマ - Universe
B面
 1. 星のジョー - Astral Joe
 2. 兵士の密会 - My Commando
 3. フル・サークル - Full Circle
 4. エイリアン - Alien
 5. 倒錯のギロチン・シアター - Guillotine Theatre
 6. 夢のタイム・ワープ飛行 - Time Warp
 77年に英国・ロンドンで結成されたグラムパンク・バンド、レイプド(Raped)がカドリー・トイズ(Cuddly Toys)という無難なバンド名に改名し、79年にリリースした1stアルバムが今回取り上げる「倒錯のギロチン・シアター(Guillotine Theatre)」だ。まぁほぼ原題どおりだけど。
 メンバーはヴォーカルのショーン・パーセル(Sean Purcell)、ギターのフェビアン・クエスト(Faebhean Kwest)、ベースのトニー・バジェット(Tony Baggett)、キーボードのビリー・サージョナー(Billy Surgeoner)、そしてドラムのパディ・フィールド(Paddy Phield)という5人組。
 ドラムのパディは歴とした日本人で、そのせいか「倒錯のギロチン・シアター」は79年に日本で先行発売され、英国では81年にリリースされた。
 ジャケット写真が小さいのでよく見えないと思うが、中央でバレリーナの格好をしているのがショーン。彼はどうやら96年に30代後半で脳腫瘍により他界したらしい。ちなみに隣で同じポーズをキメている赤服がパディである。

 1stシングル “狂った抱擁(Madman)” はデヴィッド・ボウイ(David Bowie)とT.Rexマーク・ボラン(Marc Bolan)という、グラム・ロック界の両巨頭による共作である。マークの亡くなる直前に書かれた曲なのだとか。
 そして “Join The Girls” の邦題である “薔薇族への憧れ”。
 私が知っているホモ(ゲイ)雑誌といえば「薔薇族」「SAMSON」「さぶ」の三誌ぐらいだが、中でも「薔薇族」は日本初の商業ゲイ雑誌として有名だ(71年創刊)。

 この1stアルバムをリリースした後、ショーンを残しメンバーが相次いで脱退。82年、ショーンは新たなメンバーを集めて2ndアルバム「Trials And Crosses」をリリースしたが、バンドは解散。
 しかし彼等の評価は年々高まり、01年にはベスト盤「Young and Dangerous! The Best of Cuddly Toys」が、07年にはなんと!「倒錯のギロチン・シアター(英国盤)」のリマスタリング&ボーナストラック付CD+PVやライヴ映像のDVDまで付いたスペシャル・エディションが発売されたりもした。
 このおバカなアルバムジャケットをすんなり受け入れられた方には、是非とも聴いていただきたい。再評価も頷ける、結構いいアルバムだと思う。

 そんなカドリー・トイズに興味を持たれた方は、こちらをどうぞ♪
 ​狂った抱擁
 ​星のジョー
 ​薔薇族への憧れ





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Last updated  2022.02.01 05:08:57
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