カテゴリ:懐かし邦題アルバム
『伝書鳩飼育家』 ジュルヴェルヌ
「Coulonneux」 Julverne (79) ベルギー出身のチェンバー・ロック・グループ。アコースティック楽器を使用し、エリック・サティの精神をロックの中で昇華させたとでもいうべき作品。彼等のディスコグラフィーの中でも極めつけのレア盤であったファーストが遂にCD化成る!(09年にリリースされたCD帯より) A 面 1. 神経衰弱の王子様 - Le Fils Du Roy Est Névrosé 2. メリー・クリスマス、ネモ船長! - Joyeux Noël Cap'tain Nemo! 3. フランクリンは熱い紅茶を飲む - Franklin Prend Son Thé Chaud 4. 大麻の植え方を知ってるかい? - Savez-Vous Planter Du Chanvre? 5. 曲馬団のワルツ1 - Valse Cirque I B 面 1. マンモスのおなら - Prout De Mammouth 2. 政府広報 - Communiqué Gouvernemental 3. 曲馬団のワルツ2 - Valse Cirque II 4. 蘭語のお勉強 - 'T Kofschip 5. 3、3、2 - Trois Trois Deux チェンバー・ロックとは、ロック以外のジャンルと結びつきが強いプログレッシブ・ロックのなかでも、とりわけ室内楽的なアプローチを大きく打ち出した音楽ジャンル――なのだそうな。 今回取り上げる邦題アルバムは、ベルギーのチェンバー・ロック・バンド、ジュルヴェルヌ(Julverne)が79年にリリースしたデビューアルバム「伝書鳩飼育家(Coulonneux)」。88年発売の4th「不幸な話は止めるべし(Ne Parlons pas de Malheur)」とどちらを取り上げようか迷ったが、楽曲の邦題の素晴らしさで1stを選んだ次第である。“大麻の植え方を知ってるかい?(Savez-Vous Planter Du Chanvre?)” って… 元々はベルギーの民謡楽団だったとかいうジュルヴェルヌ。この頃はギター、フルート、バイオリン×2、ピアノ、トランペット、トロンボーン、チェロの8人編成だったらしい。よく知らないけど。 まぁ音楽的にはロックというよりクラシックに近いような感じ。午後の音楽室で、机に突っ伏してうつらうつら聴くのが似合いそうだ。 ちなみにこのヌルヌルしてそうなバンド名は、“SFの父” と呼ばれるフランスの作家、ジュール・ヴェルヌ(Jules Verne)から取ったという。「地底旅行(Voyage au centre de la terre)」や「海底二万里(Vingt mille lieues sous les mers)」、「八十日間世界一周(Le tour du monde en quatre-vingt jours)」等で日本でもお馴染。 “メリー・クリスマス、ネモ船長!(Joyeux Noël Cap'tain Nemo!)” のネモ船長とは「海底二万里」に登場する潜水艦・ノートラス号の艦長で、インド・バンデルカンド地方の大公の王子という設定。このネモ船長のモデルは、18世紀にイギリスがインドを侵略する中で、南インドにおいて反英闘争にその一生を費やし、「マイソールの虎(Tiger of Mysore)」と畏怖されたティプー・スルターン(Tipu Sultan)。 Wikiさんによると当初の案では、ネモ船長は1863年の1月蜂起で家族をロシア人に虐殺されたポーランド貴族という設定だったらしい。ロシア…2月24日にはウクライナ侵攻が開始されたけど――と、一応時事問題にも触れてみたりして。この先どうなるんでしょうね。まぁジュルヴェルヌには全く関係ないけど。 そんなジュルヴェルヌに興味を持たれた方は、こちらをどうぞ♪ 神経衰弱の王子様 メリー・クリスマス、ネモ船長! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.03.04 11:44:44
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