カテゴリ:懐かし邦題アルバム
『狂人館』 ストラングラーズ
「La Folie」 The Stranglers (81) メニンブラック以来8ヶ月余 ストラングラーズの新作にあふれるエネルギーは 止まることを知らないのか… 否、爆発するまでに充ちているのか… とにかくすごい!! ~今、彼らの表している世界には、ヨーロッパ的なある種の耽美さと、そこに彼らの現代的なニヒルさをミックスした耽美的なニヒリズムがある A面 1. ノン・ストップ - Non Stop 2. エヴリバディ・ラヴズ・ユー - Everybody Loves You When You're Dead 3. トランプ - Tramp 4. レット・ミー・イントロデュース・ユー・トゥ・ファミリー - Let Me Introduce You to the Family 5. ナッシン・トゥ・イット - Ain't Nothin' to It 6. ラヴ・トゥ・ヘイト - The Man They Love to Hate B面 1. ピン・アップ - Pin Up 2. トゥ・トゥ・タンゴ - It Only Takes Two to Tango 3. ゴールデン・ブラウン - Golden Brown 4. ハウ・トゥ・ファインド・トゥルー・ラヴ - How to Find True Love and Happiness in the Present Day 5. 狂人館 - La folie 77年にデビューした英国のロック・バンド、ストラングラーズ(The Stranglers)が81年にリリースした6thアルバム「狂人館(La folie)」。 江戸川乱歩や横溝正史、小栗虫太郎あたりの作品名にありそうなこの邦題、それもそのはずタイトルソングの “狂人館(La folie)” は、81年に仏国・パリで某日本人留学生が起こした猟奇殺人事件(パリ人肉事件)がモチーフになっているのである。 ちなみに “La folie” というのは仏語だそうで、狂気(Madness)という意味らしい。なので「狂人館(きょうじんやかた)」は正しい邦題だと言えよう。なのに今やすっかり邦題は葬り去られ、原題の「ラ・フォリー」が定着している。 この頃のストラングラーズのメンバーはというと、ギターとヴォーカルのヒュー・コーンウェル(Hugh Cornwell)、ベースとヴォーカルのジャン=ジャック・バーネル(Jean-Jacques Burnel)、キーボードのデイヴ・グリーンフィールド(Dave Greenfield)、そしてドラムスのジェット・ブラック(Jet Black)の4人であった。 バンド結成の中心人物であったヒューが90年に脱退。健康上の理由等によりジェットが15年に降板し(77歳だった!)、デイヴも20年5月に新型コロナウイルスによる肺炎で死去。 しかしストラングラーズは今なおジャン=ジャック・バーネルを中心に活動中であり、昨年9月にリリースされた18thアルバム「ダーク・マターズ(Dark Matters)」は、英国でチャート4位に輝いた 80年代には志摩あつこさんの「8ビート・ギャグ」を愛読していたため、ジャン=ジャック・バーネルというと妙に親しみを感じてしまうのだが、彼は三島由紀夫さんの愛読者であり、また士道館空手ロンドン支部長も務めているそうな。 ご両親がフランス人ということで、仏語が堪能。仏語ソングの “狂人館” は彼がヴォーカルをとっている。 アルバム「狂人館」は英国で11位とまずまずの結果だったが、シングルカットされた “ゴールデン・ブラウン (Golden Brown)” は全英2位の大ヒットとなった。 個人的には “狂人館” 以外の曲はどれも結構好みで、非常に聴きやすいアルバムだと思う。元々はパンクバンドであったが、今作では余分な肩の力が抜けて実にいい具合になっている。 そんなストラングラーズに興味を持たれた方は、こちらをどうぞ♪ ノン・ストップ ゴールデン・ブラウン 狂人館 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.04.25 15:16:30
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