カテゴリ:懐かし邦題アルバム
『妖女ブロンディ』 ブロンディ
「Blondie」 Blondie (76) ブロンディ――いまニューヨーク・ロック・シーンで最もセクシーな瞳。彼女をながめるだけで、まずこのグループは充分なのに! A面 1. Xオフェンダー - X Offender 2. リトル・ガール・ライズ - Little Girl Lies 3. 愛してほしい - In the Flesh 4. ブルーな気持ちで - Look Good in Blue 5. イン・ザ・サン - In the Sun 6. 暗闇のスリル - A Shark in Jets Clothing B面 1. マン・オーバーボード - Man Overboard 2. 汚れた天使 - Rip Her to Shreds 3. 射撃場の出来事 - Rifle Range 4. 戦え、カン・フー・ガールズ - Kung Fu Girls 5. 恐怖のアリ軍団 - The Attack of the Giant Ants デビューアルバムがセルフタイトルだった場合の邦題の、ちょっとだけ工夫した感というのが結構好きだったりする。 例1.単にバンド名を和訳、或いはそれに何か付け足しただけの邦題 「Black Sabbath」 → 黒い安息日 「Queen」 → 戦慄の王女 例2.バンド名にちょっとした語句を付け足しただけの邦題 「The B-52's」 → 警告!THE B-52'S来襲 「Blondie」 → 妖女ブロンディ 例3.収録曲のタイトルをそのままアルバムタイトルに拝借しただけの邦題 「The Crash」 → 白い暴動(White Riot) 「The Doors」 → ハートに火をつけて(Light My Fire) 例外.その他(意味不明、連想ゲーム的、投げやりなだけ)の邦題 「Aerosmith」 → 野獣生誕 「The Cars」 → 錯乱のドライヴ 「The J. Geils Band」 → デビュー! で、米国のパンク/ニューウェイヴバンド・ブロンディ(Blondie) が76年にリリースしたデビューアルバム「妖女ブロンディ(Blondie)」であるが、ヴォーカルのデボラ・ハリー(Deborah Harry。以下デビー)の当時の美しさたるや、まさに妖女と呼ぶに相応しい美貌であった。まぁ歯茎が気になった方もいるだろうけど… 紅一点であるデビーの美貌とは対照的に、残りの男性メンバー達が皆さん残念な感じというのも、一層彼女の魅力を引き立てていた。 そんなガッカリ男性陣(失礼!そこまでヒドくはない)はというと、ギターのクリス・ステイン(Chris Stein)を筆頭に、ベースのゲイリー・バレンタイン(Gary Valentine)にキーボードのジミー・デストリ(Jimmy Destri)、そしてドラムスのクレム・バーク(Clem Burke)の4人。この後ゲイリーは脱退しちゃったけど。 デビュー当初はパッとしなかったものの、78年にリリースした3rdアルバム「恋の平行線(Parallel Lines)」からシングルカットされた “ハート・オブ・グラス(Heart of Glass)” が全米1位を記録するなど世界中で大ヒット!アルバムも英国で1位、米国で6位に輝いた。 80年には『アメリカン・ジゴロ(American Gigolo)』の主題歌 “コール・ミー(Call Me)” がこれまた欧米で大ヒット。この曲は80年の年間ビルボードチャート1位を獲得した。 そんな折、バンド仲間で予てから恋人だったクリスが尋常性天疱瘡に掛かってしまう。デビーは音楽活動を休止し、彼を献身的に看病する道を選択。バンドは82年に解散した。 クリスは何とか病を克服したが、二人は破局。だが音楽的パートナーであることには変わらず、97年にバンドを再結成して以来、今なお共に活動している。そして06年にはロックの殿堂入りを果たしたのであった。 81年にリリースされたベスト盤「軌跡!ザ・ベスト・オブ・ブロンディ(The Best of Blondie)」のカセットテープを姉が持っていたため、中学生の頃はブロンディをよく聴いていた。当時は “コール・ミー” と並んで “ドリーミン(Dreaming)” が大のお気に入りだった。何度も繰り返し聴いたにもかかわらず、未だに “ドリーミン” の前奏を聴くだけで胸が踊ってしまう。 今回取り上げた彼等の1stアルバムは、ヒット曲を連発していた頃に比べると随分まだ粗っぽさが残っていて、これはこれで心躍るのである。 そんなブロンディに興味を持たれた方は、こちらをどうぞ♪ Xオフェンダー 愛してほしい 汚れた天使 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.04.29 19:16:05
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