カテゴリ:懐かし邦題アルバム
『駆け足の人生』 シンプル・マインズ
「Life in a Day」 Simple Minds (79) ブリティッシュ・ロック・シーンで最も新しい音作りを主張する “ズーム” レコードからデビューしたシンプル・マインズ! パワーとスピード、'80年代へ向かって彼らのスリルが走る! A面 1. サムワン - Someone 2. 駆け足の人生 - Life in a Day 3. 悲劇 - Sad Affair 4. オール・フォー・ユー - All for You 5. プリザンタリー・ディスターブド - Pleasantly Disturbed B面 1. 手遅れ - No Cure 2. 俺のチェルシー・ガール - Chelsea Girl 3. ウェイストランド - Wasteland 4. デスティニィ - Destiny 5. 殺人物語 - Murder Story シンプル・マインズ(Simple Minds)といえば85年に公開された青春映画「ブレックファスト・クラブ( The Breakfast Club)」の主題歌で全米1位に輝いた “ドント・ユー?(Don't You (Forget About Me))” や、同年にリリースされて全米3位を記録した “アライヴ・アンド・キッキング(Alive and Kicking)” などでお馴染みのバンドだが、意外なことにデビュー当時はポストパンク・バンドであった。今回は彼らが79年にリリースしたデビュー・アルバム「駆け足の人生(Life in a Day)」を取り上げたい。 悲しいことにこのアルバムは現在「ライフ・イン・ア・デイ」というタイトルで曲名も全て原題そのままのカタカナタイトルとなっている。邦題の消滅というのはエジプトリクガメやスマトラサイといった絶滅危惧種並みに深刻な問題だ…と思ってるのは私だけかな。 先ほど挙げた2曲は全米で大ヒットしたが、彼らの母国である英国ではどちらも7位止まりだった。とはいえ、80年代中盤~90年代半ばにリリースされたアルバムは立て続けに全英1位に輝いている。このデビューアルバムも全英30位と、まずまずのスタートをきった。 デビュー時のメンバーはvoのジム・カー(Jim Kerr)、gとヴァイオリンのチャーリー・バーチル(Charlie Burchill)、bのデレク・フォーブス(Derek Forbes)、dsのブライアン・マッギー(Brian McGee)、そしてkeyのマイケル・マクニール(Michael MacNeil)の5人。後にジムとチャーリーを除く3人は脱退してしまったが、新たなメンバーを加えてシンプル・マインズは現在も活動中である。 ジム・カーといえば、プリテンダーズ(The Pretenders)のvo.クリッシー・ハインド(Chrissie Hynde)と84年に結婚した時は意外な組み合わせで正直驚いた。90年に離婚したようで、92年にエイス・ワンダー(Eighth Wonder)のvo.パッツィ・ケンジット(Patsy Kensit)と再婚した時にはこれまた意外な組み合わせで更に驚いた。クールそうなクリッシーとキュートなパッツィって何だか雰囲気が真逆なイメージなのだが、ジムの好みって一体…?ちなみにパッツィもジムとは再婚で4年後に離婚、彼と別れた後はオアシス(Oasis)のvo.リアム・ギャラガー(Liam Gallagher)と3度目の結婚をしたものの3年で別れた。 「ど~んちゅ~♪」や「あらいぶぁんきっき~ん♪」といったお馴染みソングを歌ったバンドと同じとは思えない、ちょっと荒々しい感じのデビュー・ポストパンク・アルバムも悪くない。ジムもチャーリーも59年生まれなのでアルバムリリース時はまだ20歳、若さが漲っている。この彼が6年後には青春映画の主題歌をもっさり歌うおじさんになろうとは。だけど若かりし頃も円熟してからも、やっぱりシンプル・マインズはいいバンドだ。 そんなシンプル・マインズに興味を持たれた方は、こちらをどうぞ♪ 駆け足の人生 ウェイストランド 殺人物語 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.12.28 10:54:41
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