カテゴリ:懐かし邦題アルバム
『刺青 ~神秘のロック野郎~』 タトゥー
「Tattoo」 Tattoo (76) 明日のポップス・シーンはこれだ!! あの「ラズベリーズ」のウォーリー・ブライソンがクリエイトする “タトゥー”。メロディアスでストレートなサウンドが爆発する神秘な世界!! A面 1. ホワット・ディド・ヒー・ドゥ - What Did He Do 2. ギブ・イット・トゥ・ヤ・イージー - Give It To Ya Easy 3. 君にあげよう - Send A Ship 4. おまえが欲しい - I Still Want You 5. 完璧な愛 - Absolutely Love B面 1. 冷たい初恋 - It's Cold Outside 2. ヤー・スティール - Yer Stale 3. ひとりぼっちの土曜の夜 - Lonely Saturday Night 4. おまえの街 - This Is Your City 5. ハイウェイが呼んでいる - The Highway Calls My Name 今回取り上げるのはタトゥー(Tattoo。カタカナで書くと何だか間抜けっぽい)が76年にリリースしたセルフタイトルアルバム「刺青 ~神秘のロック野郎~(Tattoo)」。このバンドがリリースした唯一のアルバムである。 タトゥーといえば、20年ほど前に来日してTV番組「ミュージックステーション」でドタキャン騒動を起こしたロシアの女の子デュオ・t.A.T.u.の方がまだ知られているかもしれない。 しかしこちらのタトゥーは米国の男性5人グループだ。なので邦題もサブタイトルに “ロック野郎” と付いている。 グランド・ファンク・レイルロード(Grand Funk Railroad)が74年にリリースした「ハード・ロック野郎(世界の女は御用心)(All the Girls in the World Beware!!!)」を取り上げた際にも書いたが、この時代は巷に野郎が溢れていた。白バイ野郎、特攻野郎、冒険野郎、トラック野郎、ヒコーキ野郎など、海外のドラマや映画び邦題には “野郎” が付くものが多かったし、日本でも「トラック野郎」シリーズなんていう映画もあったぐらい、野郎が満ちていた。なのでなかなか時代を反映したサブタイトルと言えよう。 近年はあまり野郎を見なくなったもんなぁ。数年前に元SMAPの3人(新しい地図)主演の映画「クソ野郎と美しき世界」で見かけたくらいだ。 今はポリコレ(political correctness)に厳しい時代なので、野郎邦題は付けにくいかも。 さて、このタトゥーというバンドはエリック・カルメン(Eric Carmen)と共にラズベリーズ(Raspberries)を率いたウォーリー・ブライソン(Wally Bryson)が、故郷であるオハイオ州クリーブランド出身のミュージシャン仲間らと結成したバンドであったらしい。 メンバーはg&voのウォーリー・ブライソンの他に、gのデヴィッド・アレン・トーマス(David Allen Thomas)、bのダン・クレイウォン(Dan Klawon)、drのトム・ムーニー(Thom Mooney)、Pianoのジェフ・ハットン(Jeff Hutton)。 タトゥーとは関係ないがラズベリーズが75年に解散して以降、エリック・カルメンはソロとして75年にリリースした1stソロアルバム「エリック・カルメン(Eric Carmen)」からのシングル “オール・バイ・マイセルフ(All by Myself)” が全米2位の大ヒット!その後は低迷していたが、84年公開の「フットルース(Footloose)」の挿入歌 “パラダイス~愛のテーマ(Almost Paradise)” の作曲を手掛け、87年公開の「ダーティ・ダンシング(Dirty Dancing)」の挿入歌で自身が歌った “ハングリー・アイズ(Hungry Eyes)” は全米4位を記録して復活を遂げた。しかし今年3月にエリックは74歳で亡くなった。 話をタトゥーに戻すと、このアルバムは『disaster』と評された。ディザスターというのは災害や大惨事、大失敗とかいう意味だけど、そんなに酷い!? このジャケットが若干不気味で悪趣味だったかも。白塗りで着物姿の女性が内腿に彫ってある刺青(ライオン?何かの獣)を見せているような写真なのだが、背景が真っ黒なのでちょっと怖い。まるで団鬼六の世界のような… そんなタトゥーに興味を持たれた方は、こちらをどうぞ♪ ギブ・イット・トゥ・ヤ・イージー おまえが欲しい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.31 23:43:59
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