カテゴリ:懐かし邦題アルバム
『スリだー』 アル・ヤンコビック
「Eat It」 "Weird Al" Yankovic (84) 模倣と創造のランデブー、事情通にバカ受けのイミテーション・ワールド 今世紀最大のロック・パロディスト『へんてこりん』なアル・ヤンコビックのデビュー・アルバム遂に完成。全米大ヒット曲のパロディーを集中させて世界を騒がす未曾有のケッ作。 A面 1. 今夜もEAT IT - Eat It 2. ロッキーXIII主題歌「ライ・オア・ザ・カイザー」 - The Rye or The Kaiser(Theme from Rocky XIII) 3. アイ・ラヴ・ロッキー・ロード - I Love Rocky Road 4. キング・オブ・スエード - King of Suede 5. クイズ・ジェパーディ - I Lost on Jeopardy 6. マイ・ボローニャ - My Bologna B面 1. リッキー - Ricky 2. ブレイディ・バンチ - The Brady Bunch 3. 嘆きの点数 - Stop Draggin' My Car Around 4. 遅刻へ道づれ - Another One Rides the Bus 5. ポルカズ・オン・45 - Polkas on 45 みんな大好き!パロディ音楽の第一人者であるアル・ヤンコビック("Weird Al" Yankovic)のこのアルバムは、全米でリリースされている2枚のアルバム(「"Weird Al" Yankovic」(83)、「"Weird Al" Yankovic in 3-D」(84))からパロディ・ソングのみを収録した日本限定盤だ。これを邦題アルバムと言ってよいのか怪しいところだが、素晴らしいタイトルなので取り上げておこう。 アル・ヤンコビックの代表作といえば、マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の “今夜はビート・イット(Beat It)” の替え歌 “今夜もイート・イット(Eat It)” と、同じくマイケルの “BAD(Bad)” の替え歌 “FAT(Fat)” だろう。このアルバムの英題は「Eat It」ながら邦題(日本限定盤だけど)はマイケルが82年にリリースした大ヒットアルバム「スリラー(Thriller)」から取られており、ジャケットも本家のパロディである。 念のため、このアルバムに収録されている各曲の元ネタを記しておくと A面 1. 今夜はビート・イット - Beat It(Michael Jackson) 2. ロッキーIII主題歌「アイ・オブ・ザ・タイガー」 - Eye of the Tiger(Theme from Rocky III)(Survivor) 3. アイ・ラヴ・ロックン・ロール - I Love Rock 'n' Roll(Joan Jett and the Blackhearts) 4. キング・オブ・ペイン - King of Pain(The Police) 5. ジェパーディ(危険がいっぱい) - Jeopardy(The Greg Kihn Band) 6. マイ・シャローナ - My Sharona(The Knack) B面 1. Mickey - Mickey(Toni Basil) 2. セーフティ・ダンス - The Safety Dance(Men Without Hats) 3. 嘆きの天使 - Stop Draggin' My Heart Around( Stevie Nicks and Tom Petty and the Heartbreakers) 4. 地獄へ道づれ - Another One Bites the Dust(Queen) 5. スターズ・オン45 - Stars on 45(「Stars on 45」は当時流行っていた人気アーティストのメドレーソング) アル・ヤンコビックの愛すべきバカバカしさは、完成度の高い替え歌&本家そっくりのパロディPVを見て、聴いて理解していただくしかない。 ただ、パロディは元を知っていないと面白くも何ともないので、洋楽に馴染みの無い方は楽しめないのが残念なところ。 替え歌のみならず、88年に第1作目の「裸の銃を持つ男(The Naked Gun: From the Files of Police Squad!)」が公開され、後に続編が2本作られたこのシリーズ全作にチョイ役でアルも出演しているのだが、一瞬の出番にもかかわらず実に絶妙なキャスティングで笑ってしまった。 22年には何と!アルの自伝的映画「こいつで、今夜もイート・イット アル・ヤンコビック物語(Weird: The Al Yankovic Story)」がRoku Channelで放映され、数々の賞を手にした。ちなみにアルを演じたのはダニエル・ラドクリフ(Daniel Radcliffe)であった。 「スリだー」以降も、マドンナ(Madonna)の “ライク・ア・ヴァージン(Like a Virgin)” の替え歌 “Like A Surgeon”、ニルヴァーナ(Nirvana)の “スメルズ・ライク・ティーン・スピリット(Smells Like Teen Spirit)” の替え歌 “Smells Like Nirvana” 等々面白替え歌ソングを次々と発表し、ささくれ立った私たちの心を和ませてくれている。 そんなアル・ヤンコビックに興味を持たれた方は、こちらをどうぞ♪ 今夜もEAT IT リッキー アイ・ラヴ・ロッキー・ロード おまけ Like A Surgeon Smells Like Nirvana FAT お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.31 23:42:48
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