奥さまは魔女&かわいい魔女ジニー
昔のドラマやアニメには魔法を使える女性がよく登場した。 魔女モノの代表といえば、64年~72年に米国で254話も放送されたコメディドラマ「奥さまは魔女(Bewitched)」だろう。 「奥さまの名前はサマンサ。そして、ダンナさまの名前はダーリン。ごく普通の二人はごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。でもただ一つ違っていたのは――奥さまは魔女だったのです」という中村 正さんのOPナレーションを未だに覚えているくらい好きだった。 魔女のサマンサ(Samantha)と、広告代理店勤務の真面目な夫であるダーリン・スティーブンス(Darrin Stephens)の新婚生活を描くコメディで、更にサマンサの母で同じく魔女のエンドラ(Endora)や、サマンサとダーリンの第一子でやっぱり魔法が使えるタバサ(Tabitha)の登場でハチャメチャに。そういえば日本に “サマンサタバサ” というブランドがあるが、「奥さまは魔女」から取られた訳ではないらしい。 子供の頃、サマンサが魔法を使うときに口を左右に動かすのを何度も真似しようとしたが、どうしても無理だったことをふと思い出した。 また、65年~70年まで米国で139話放送された「かわいい魔女ジニー(I Dream of Jeannie)」も好きだった。 「宇宙飛行士のトニーくんは、どうしたことか宇宙ならぬ南海の孤島に辿り着いて、摩訶不思議な壺を見つけた。その壺から美しい煙とともに現れたのが、なんと可愛らしい魔女のジニー。 あなたのそばならどこまでも――と、とうとうトニーくんの家まで付いてきてしまった。何せ魔女のこと、ちょっと可愛いウインクするだけで何でもかんでもお望み次第。さてさて、どんなことに相成りますことやら」 サマンサが人妻(ちょっと響きがいやらしい)だったのに比べ、ジニー(Jeannie)は小悪魔的でキュートだった。NASAの宇宙飛行士であるトニー(Anthony "Tony" Nelson)が2,000年間も封印されていた壺からジニーを解き放ったことで、トニーに一目惚れしたジニーはフロリダのトニーの自宅まで着いて行いって騒動を起こす、というコメディだ。 原案・企画ならびにプロデューサー(途中で交代)は、脚本家・小説家であるシドニー・シェルダン(Sidney Sheldon)が務めていた。英語教材「イングリッシュ・アドベンチャー」の人だ。 この2大魔女ドラマは日本でも大人気で、60年~80年代頃までは魔法少女アニメが多く制作された。代表的な作品を挙げてみると…。()内はアニメ放送期間。 ・魔法使いサリー(66年~68年) ・ひみつのアッコちゃん(69年~70年)何度もリメイクされて放送されている。 ・魔女っ子メグちゃん(74年~75年) ・魔法のプリンセス ミンキーモモ(82年~83年) ・美少女戦士セーラームーン(92年~97年)等々。 あ、おじさんだけどハクション大魔王(69年~70年)もあったなぁ。あと、私がおばはんだから知らないだけで、現代でも魔法少女モノってたくさんあるみたい。 映画でもジュリー・アンドリュース(Julie Andrews)がアカデミー主演女優賞を獲得した「メリー・ポピンズ(Mary Poppins)」(64年)とか、「ハリー・ポッター(Harry Potter)」シリーズとか色々あったりして。 やっぱり全人類の夢だよね、魔法使いは。嗚呼、私も魔法が使えたら就職先探しが楽になるのだけれど。魔法学校、近くにないかしらん…