レーション喰師列伝
昨今、鬱と健常の境界が曖昧な企業戦士です。ごきげんよう。雨っていいよね。さて今回は某店で入手した戦闘糧食の実食レポートを行おうと思います。まいど蛇足ながら説明すると、戦闘糧食とは米軍が支給する戦時下の食料で、英名はCOMBAT RATION。日本でも放出されてる第三世代個人戦闘糧食(MRE)はタイミングさえ外さなければ、わりと簡単に入手できるので、これを読んで興味が沸いたら一食してみるのも一興かと。って野戦研の皆様にはこれこそ蛇足ですね、失敬。日本人の味覚にとってマズイマズイと評判の米軍食ですが、企業戦士的にはかなりツボにはまった食品です。もともと食にこだわりがないので、味覚より娯楽性に惹かれたという自己分析。どうでもいい。今までも何食か食べていたのですが、なんとなく思い立って突発的にレポートしてみようと思います。今回のメニューはNO.06 CHICKEN WITH NOODLES。『鶏肉とヌードル』です。実はこれを食べるのは二度目。全メニュー制覇したわけではないですが、企業戦士が今まで食べたMREの中では☆最も美味☆であると感じるものです。ちなみに企業戦士の味覚はあまりあてになりません。友人がマズイマズイ言ってるコア○のマーチ・メロンソーダ味を平然と完食する男ですから。あしからず。外装はどれも共通でこんな感じ。ちなみにMREにはワーニック製とアメリカル製があり、一般にアメリカル製は美味だが入手が困難とされています。今回食べるのはワーニック製。そうです、まずくて安いやつです。米国から放出されているものは消費期限切れが多いので注意。戦時食料だけあって保存が利くのですが、この外袋がパンパンに膨れていると腐敗してガスが発生していると思われるので手をつけないでください。危険です。内容の詳細は・CHICKEN, VEGETABLES AND NOODLES IN SOURCE(鶏肉と野菜のヌードル)・RASPBERRY FLAVORED APPLESAUCE(木イチゴ風味のリンゴソース)・VEGETABLE CRACKER(野菜クラッカー)・FIG BAR(イチジクバー)・M&N(チョコレート)・CHEESE SPREAD WITH JALAPENOS(ハラペーニュ・チーズ)・BEVERAGE BASE POWDER COCOA(粉末ドリンク ココア)となっています。これにヒートパックと食事に必要な諸々が入ったアクセサリーパックが入って1セットになります。内容は時期によって変化することがあるらしいので注意。早速開けてみました。はい、このゲ○のようなものがチキンヌードルです。ところどころに見える白っぽいものがきしめんヌードルです。チキンが変にザクザクした歯ごたえで、それ以外に歯ごたえらしきものはなし。レーションにしては薄味なので、舌も麻痺しません。これが個人的にうまいと感じるわけです(一口食べた家族からは賛同得られず)。ちなみに舌を麻痺させたい人はNo.1のビーフステーキかNo.20ミートソースあたりがオススメ。いかにも米軍っぽい味が楽しめます。その右手に見えますのがMRE定番のクラッカー。しかし今回はプレーンではなくベジタブル。食べればわかりますが、味は変わりません。このクラッカーには大抵、何かしら調味料が付属します。代表格はピーナッツバターやアップルジャムですが、今回はハラペーニュチーズが付属。こいつはパック単位の個体差が激しく、脂っこくて食えないレベルから程よい風味のレベルまで、千差万別です。今回は当たりで、食えるシロモノでした。おかげでクラッカーもザクザクいけた。左手はイチジクバー。こいつは相当の美味です。コンビニでカ○リーメイトの横にでも置いておけば売れるのではないかと思う程度には美味。しかし水分絶無なので、むせないように注意を。ここまでは総合的にかなり食が進むのですが、ここから先が問題。個人的嗜好もあるでしょうが、地雷が潜んでました。地雷です。適当な器がないのと左手の物品は無視するとして、この赤くてドスいシロモノは何か。RASPBERRY FLAVORED APPLESAUCE(木イチゴ風味のリンゴソース)であります。名前だけなら相当ファンシーですが、実物はグロテスクな産物。前回も今回も、これだけは食えん。臭い=すっぱい味=変にすっぱい粘度=ベチャベチャ・・・・・・あー、これをチキンヌードルと混ぜれば本格的にゲ(以下略)不謹慎な発言はさておいて、レーションの中身は大抵こんな感じになっています。面白半分でも、ぜひ一度ご賞味あれ。企業戦士同様の味覚の持ち主がいるかもしれません。コンバットレーションを食べて、君も合衆国軍人になろう!みたいな安いフレーズはいらないですかそうですか。まぁ、何はともあれごちそうさまー!!