スタンダード&プアーズ(S&P)は、日本の長期ソブリン格付けと長期優先債券格付けをAA─からAAに引き上げました。端的に言えば日本国債5年ぶり「AA」になったということです。五年前に先進国で最悪の位置、イスラエル、ボツアナと同じ格付けになってしまっていましたから少々の名誉挽回というところでしょうか。
「格付け」とは、「専門機関が企業の経営状態を分析し、債務の元利の返済能力を簡単な記号で表示する」ものです。ですから、通常は、民間企業に対して分析を行うのですが、各国の中央政府も債券を発行し資金調達を行うので、格付けの分析対象となっています。そして、この政府に対する格付けを「ソブリン格付け」といいます。ちなみに、ソブリン(sovereign)とは、「独立国、主権」という意味です。
追伸、地方自治体格付けなんかつけられたら都心を除けばほぼ全滅状態の日本です。更に最近は市長になるのも命がけ。安全安心格付けでは日本はトップだったはずですが、世界の見方が変わりつつなることも事実です。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 23, 2007 07:57:19 PM