活字も流行も文化も貪欲に、しかし柔軟に・・・
この年代層は何にでも強い。以前では偏った人と言われていたのが、今では普通になってきたのか。年配者には信じられないと思うことも多いと思う。映像を作っている人、商品を作っている人、色々な業種で注目しているんでしょう。振り回されないでヒントとしたい。---映像マーケットの原点となるコミック・書籍に、女子高生が支持現在の映像マーケットに多大な影響を与えている「コミック」。コミック・マーケットが巨大化し続けているがゆえに、そこで認められる作品には、テーマ性、ドラマ性、描写力など小説の比ではないほどに優れたものも生まれている。 そこで、オリコンの自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】は、「コミック」と「本」両者の世代別比率を調査し、比較した。その結果、「本」は、女性の高校生、30代で15%、40代でも13%と3つの世代で高い支持率を残している。 一方、男性では専・大学生層と30代が10.5%と10%を超えたものの、相対的に女性に比べると低い傾向にある。活字離れはどうやら男性に多く表れているようだ。だが、これが「コミック」になると、若干様相が異なってくる。男性層の支持率と女性の支持率に差がないという結果が導き出された。この事実からも、「コミック」人気が男女の区別なく広がっていることを証明していると思われるが、特に顕著なのは、男性の高校生~20代社会人までが「本」よりも「コミック」を求める傾向にあること(女性では、専・大学生のみ)。書籍派の人々から見れば、ため息のひとつもつきたくなるかもしれない。だが、映像文化への貢献度という点で捉えると、彼らの存在なくして、今のヒット作は生まれ得ないとも考えられるのである。 だが、真の意味でこれら紙媒体に端を発するメディアミックス・シーンに大きな影響を与えているのは、女性の高校生層だろう。「本」15%、「コミック」14%はともに、全世代のトップに位置している。活字も流行も文化も貪欲に、しかし柔軟に吸収していこうとする世代がこのゾーンだ。今なお、サプライサイドの最も熱い視線を集めつづける女子高校生層は、男性主体と思われたこの分野においても、重要なキーを握っているということである。(高校生、専・大学生、20代社会人、30代、40代、男女各1000人にインターネット調査したもの)。(オリコン) - 3月4日10時58分更新