二段引き
藤平先生がよく教えていたという二段引きを館長に教えてもらいました。じっくり稽古するのは初めてでしたが、とても面白い技です。まず、胸持ちからです。右胸を持たれた場合、左手で相手の上腕から肘にかけてこすります。これにより相手の気持ちを右方向誘います。そして、そのまま下方向または斜め下に落とします。二段引きの応用として、前に伸ばした手を曲げる技があります。手をぴんと伸ばされた場合、両手で曲げようとしてなかなかできるものではありません。二段引きを使うことで相手の気持ちを誘導し、簡単に曲げることができます。その他に稽古した技は、・無足の基本(手で壁を作ってもらい、半身で押す)→正中線の意識が不足していました。・無足による相撲→珍しくうまくいきました。前回失敗した点を改善できました。 相手とぶつからないように正中線を斜め上にずらす意識で効きました。・沈みによる落とし片手または両手胸持ちに対して、腕を上に乗せて順体にして沈みます。・小手返し手をグーにしてもらい、沈みを使って落とします。・腕複数本の落とし何人かに腕をクロスしてもらいます。それを片手で上から落とします。・抑え込み三教からの抑えのような形で相手の斜め前で抑える技も沈みを使います。手を使わないようにして軸の沈みで作用させます。・天地投げ相手の側面にちょこちょこと移動して、相手の裏三角に向けて楕円を描いて落とします。地の手は完全に抜いてやっていますが、肘から上を順体にして軸をもう一本立てて、その軸に落とすようにするとさらに強烈な天地投げができると思います。基本の沈みがあってそれをどんどん応用しています。軸を立てることの重要性が沈みを稽古する中で理解できます。