11月13日(火)の日記です。
まだ腰と脇腹に違和感があって、動作が速く動けません。どうしようかと思いましたが、歌のレッスンに行くことにしました。グズグズ支度して、もう出かけるのに15分遅くなり、JRの電車に20分遅れで乗り、仕方がないので、先生に遅れますとメール。
ルーテル教会についたのが約20分遅れ。先生はご自分の歌のレッスンをして待っていてくださいました。
「あら、可哀想に、今日は座って歌いましょう」と、先生のお隣に腰掛けて歌いました。
いつもの「ただ憧れを・・・」「あなたは憩い」をまず歌いました。「あなたは憩い」はいつもあまり感情移入ができませんでしたが、今日はこれは喜びの歌だ、しかも至上の喜びなんだとふっと思っていましたら、なんか気持ちがそうなって歌っていました。終わると、先生は感受性の強い芸術肌の方ですから、ボロボロ涙を流して、「ドレミさんの本物の歌を聴くと琴線に触れるわ」と言ってくださいました。私はなんといってよいか分からず、オロオロしていました。
そして途中でやめていたシューベルトの「水の上にて歌う」に進みました。まず読んでいきましょうね。と最初から譜読みをしていきましたが、だいたい覚えていて、メロデイーはスラスラと歌えましたし、ドイツ語は覚えてはいなかったのですが、先生から「ドイツ語もう読み方がわかってスラスラ出てくるわね」と言われました。2,3つかえましたが、なんだかドイツ語も怖くなくなってきました。
さっきの続きでこれも気持ちよく歌えました。これは先生からどれみさんがどれくらい掘り下げて歌うか楽しみだわ、と言われているので期待に応えてしっかり歌を作っていかなくては、と思います。単語の意味を調べていないなんてダメですね。次回までは何とか・・・。
歌詞の対訳です。
Auf dem Wasser zu singen D774 | 水の上で歌う |
Friedrich Leopold Graf zu Stolberg | フリートリッヒ・シュトルベルク
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Mitten im Schimmer der spiegelnden Wellen | きらめく波のかすかな光の中を |
Gleitet wie Schwäne der wankende Kahn; | 白鳥のように揺れる小舟がすべって行く。 |
Ach, auf der Freude sanftschimmerenden Wellen | ああ、優しくきらめく波の喜びにのって |
Gleitet die Seele dahin wie die Kahn; | この魂も小舟のようにすべって行く。 |
Denn von dem Himmel herab auf die Wellen | 夕映えが大空から波の上に降りそそぎ |
Tanzet das Abendrot rund um den Kahn. | 小舟のまわりを踊っているために。
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Über den Wipfeln des westlichen Haines | 西の森の梢の上では |
Winket uns freundlich der rötliche Schein; | 赤い輝きが親しげにわたしたちに目配せしている。 |
Unter den Zweigen des östlichen Haines | 東の森の枝の下では |
Säuselt der Kalums im rötlichen Schein; | 菖蒲が赤い輝きの中でそよいでいる。 |
Freunde des Himmels und Ruhe des Haines | 大空の喜びと森の安らぎを |
Atmet die Seel' im errötenden Schein. | 魂は吸い込むのだ、赤く燃える輝きの中で。
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Ach, es entschwindet mit tauigem Flügel | ああ、時が揺らめく波にのり |
Mir auf den wiegenden Wellen die Zeit. | 露にぬれた翼でわたしの前から消え去って行く。 |
Morgen entschwinde mit schimmerndem Flügel | 明日もまた、かすかな光の翼で |
Wieder wie gestern und heute die Zeit, | 時は昨日や今日と同じように消え去っていくのだ、 |
Bis ich auf höherem strahlenden Flügel | わたし自身がより高く輝く翼にのって |
Selber entschwinde der wechselnden Zeit. | うつろう時の中から消え去っていくまで。 |
ああ、これを歌いこなすのは大変だわ。