テーマ:政治・社会問題(2974)
カテゴリ:政治・社会
今日付の(2016.9.11日)しんぶん赤旗より 豊洲市場 盛り土せず土壌汚染対策 主な建物共産党都議団調査で判明
東京都が築地市場の移転先としている豊洲新市場で、土壌汚染対策として厚さ4・5メートルの盛り土を全面にわたって行う予定が、主な建物の地下の地盤で行われていなかったことが明らかになりました。日本共産党都議団(吉田信夫団長、17人)が7日の現地調査で確認したものです。 豊洲新市場予定地は1988年まで東京ガス工場が操業し、環境基準の4万3000倍の発がん性物質ベンゼンや、猛毒のシアン化合物、ヒ素などで汚染されていたことが発覚。都民の移転反対の声が高まりました。都の専門家会議は2008年、移転を前提に工場操業当時の地盤面から深さ2メートルにわたり土を掘り下げ、厚さ4・5メートルの盛り土を行う「土壌汚染対策」を提言しました。 ところが、党都議団の調査では、新市場の建物の下で4・5メートルの盛り土が行われておらず、深さ5メートルの地下空間となり、底面には砕石層や薄いコンクリートが敷設され、地下水がたまっていました。 豊洲新市場では建物内の大気中からもベンゼンが検出。整備費も5884億円と当初の見通しから大幅に膨れ上がり、市場の業者からは施設の使い勝手が悪いとの指摘も出されています。小池百合子知事は8月、新市場を11月7日に開場する計画を延期すると発表しました。
小池都知事「改めて検証」東京都の小池百合子知事は10日、豊洲新市場予定地で土壌汚染対策として行う予定だった厚さ4・5メートルの盛り土が行われていなかった問題について、都庁で臨時の記者会見を開き、事実を認め、改めて検証を行うと表明しました。 小池知事は盛り土の予定について「(建物下の)全てが(土壌を)入れ替えた上で盛り土されているというのは、現状では正しくない。訂正させていただきたい」と事実を認めました。 2008年に盛り土などの土壌汚染対策を提言した専門家会議の委員や、知事が設置するプロジェクトチームで対策の妥当性について検証する意向を明らかにしました。 ★ ★ ★ ★ ★ ★ これは重大問題です。卸売市場といえば、都民の生命に関わる問題。食の安全は絶対不可欠の問題です。 5884億円も掛けてどんな建物を建てたのでしょう?食の安全をかけた対策は真っ先にやらねばならないことがどうしてやられていないのでしょう。前都知事や豊洲移転委員会は都民の命をどう考えていたのでしょう。小池都知事は徹底して調査して欲しいと思います。 そして5884億円の支出の明細もはっきりさせてもらいたいと思います。 こういう事態を今まで隠蔽していた事実も問題です。これを明らかにするのも小池知事の課題です。 また専門家からは盛土だけで対策が十分とは言えないという指摘もあります。原点に立ち返って精査する必要があるでしょう。 オリンピック道路より食の安全の方がはるかに重大問題です。 この点を十分踏まえて小池知事は、公約である都民の目線に立った改革をして欲しいと思います。 豊洲移転の話が持ち上がった時から、東京ガスの跡地の危険性が指摘され、業者や地域住民から反対の声が上がっていました。前回の都知事候補者宇都宮氏も今回の野党連合候補者の鳥越氏も豊洲移転反対を唱えていました。
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