テーマ:☆詩を書きましょう☆(8462)
カテゴリ:詩
紫木蓮 庭に木を植えるとき迷った 白木蓮にしようか 紫木蓮にしようか
白木蓮の清楚さも 紫木蓮の優雅さも捨てがたい ふと田舎の庭を覗いた時のときめきが 紫木蓮と決めたのだが
それは親しいものに付きまとうように 私にまとわりつき離れない 二〇一一年の震災の時から そういう関係は深くなっていった
春が近づきつぼみが膨らむと 咲き出る日を待ちわびる
ふっくらとつぼみが膨らんで わずかに花を開く時が一番美しい どこかで飛びたったひな鳥が すっと降り立つ瞬間の姿 その姿を見逃すまいとする
それは東北の海から飛び立ち その枝に降り立った娘
赤紫の花びらは娘の着物の色 今にも花開こうとしている蕾は ふっくら膨らんだ娘の頬
四月の風は枝を揺する まるで揺りかごのように by ドレミ・どれみ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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