テレパシー
戦争が終わり 日本を捨て中国人と結婚した父が 娘が死んだのを機に 7年後一人復員した 満州から持ち帰ったお土産は餃子作りだった 父は 結婚した母にそれを伝授した 貧しかった子供の頃 母は小麦粉をこねて よく餃子や肉まんを作ってくれた 白菜・ニラ・挽肉(ニンジンだったらしい)・・・・・・ 我が家の年越しは 手作りの餃子だった おかずではなく主食として・・・・・・・・・・ おかげで 2人の子供は 肉まんのように育った 年越し餃子が食卓にあがらなくなり早9年 いろいろ試してはみたものの あの皮には出会えない 一昨日 あの頼りになる叔母から電話が入った 若い頃 小料理屋をやっていた叔母は料理上手だ 太巻き花寿司も餃子も母に教わっている ブログは見ていないはずなのに 「今年まだ柚子食べてないの。持ってきて!」 タイミングがいい 50kmは離れているのに なんでわかったんだろう 綺麗なお肌の柚子を選んで 12個持って行った ちょうど昼時になってしまったが お昼を食べていけと誘われた 「年内にもう一度おいで。作ってあげるから。」 嬉しい叔母である 皮も作ってくれると 涙が出ちゃう・・・・・・・・・・ だって・・・・・・・・男の子なんだもん