カテゴリ:投資について
私は優良成長銘柄を買うのが好きなのですがその理由は「今までに順調に成長している企業はこれからも順調に成長していくに違いない」という楽観論のためと思います。 ただ株式投資を2年ほどの実感ですが、どんな優秀な企業でも浮き沈みはありますね。企業の場合は1年先の業績は闇みたいなところはあります。ソニーやトヨタでも業績が悪化すれば当然株価が暴落しますし、栄枯盛衰がダイナミックだなあと感じます。根拠のない楽観論のおかげ今年はえらい含み損をかかえています(笑)。 企業の場合、新興企業が老舗企業の時価総額を追い越すことなどしょっちゅうありますし、かっての優良企業が倒産することも時々起こります。戦国時代じゃないですけど「下克上」が起こりやすいんですね。 ここでタイトルに戻りますが、企業に比べると大学という組織はこういう業界内の順位変動がほとんど起きません。どんな優秀な経営者が新設大学を10年ぐらい運営したとしても、東大、京大、早稲田、慶応といった有名大学を凌駕するようになるとはまず考えられません。 これは日本人が特別に保守的というわけではなく、アメリカでもヨーロッパでも大学の地位変動は起きにくいようです。ラジカルなアメリカでも伝統ある有名大学が没落するということはほとんどないです。マイクロソフトが10年後に並の企業になる可能性はあると思いますが、ハーバードが10年後に並の大学になる可能性はまずないです。 大学の場合なぜ強いものが勝ち続けるのでしょうか? 大学の場合、優秀な学生を集めるにしても、優秀な教授陣を集めるにしても、研究費を国からもらうにしても、やっぱりブランドの力が大きいんでしょうね。研究者がNatureに良い論文を掲載したからすぐに優秀な学生が受験するなんてことはありませんし。 強い大学はブランド力が強い。ブランド力が強いと人材と金が集まりますます強くなる。強くなるとますますブランド力が強化される。この正の循環が強固です。 同じ教育機関でも中学や高校なら東大合格者数や甲子園出場などといった客観的な評価尺度があるので、地位逆転が起きる可能性はあるのですが。大学の場合客観的な評価もなかなか難しいですしね。 最近東大が格付けでAAAをもらったという話を聞きましたが、正しい評価と思います。大学の格付けの場合大切なのは資産や利益ではなく、なんといってもブランド力だと思います(東大は資産もすごいらしいですが)。 PS 今日の話は有名大学卒が良いとかそういう意味ではありません。最近「どうやって大学を活性化するか?」というようなことを考える機会があったので漠然と思っていたことを書いただけです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[投資について] カテゴリの最新記事
|
|