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カテゴリ:映画と原作
昨年末映画館で観て以来、「アーケン石を胸に、故郷に葬られるトーリン」を観たいと、心待ちにしていたエクステンデッド・エディション。11月に入手して、ようやく荘厳なお葬式シーンを鑑賞することができました。
ただお葬式自体はあっという間で、アーケン石もやっぱりちゃちな感じでしたけど・・・ ドワーフたちの戦車での戦いが長々と追加されたのは、楽しかったです。PJ監督がコメントで「昔観たイタリア映画のシーンにヒントを得た」と語っていた、刃つき車輪の戦車ですけど、あれはケルトの戦車ですね。ついこの間観た、「第九軍団のワシ」のケルト部族との戦いシーンで、似たような刃つき戦車が出ていましたもの。 それにしても、今年は(も?)世界でいろいろ物騒なことが相次いだせいか、「ホビット」を観ていて思うのは、普通の市民の、当たり前の一般常識や冷静さというものが、世界の平和には大事だなあ、ということ。 黄金に目がくらみ一族の結束やドゥリン王家への忠誠にしばられたドワーフや、宝石に目がくらみ排他的な森のエルフ、お金に目がくらむ湖の町の頭領やアルフリド、などなどが、自分たちの論理だけを追求し破壊的な方向へと突き進む。 これを引きとめようとするガンダルフの、大局的な賢者の知恵さえ裏目に出たり、聞き入れられなかったりするとき、負のベクトルにあらがい、戦争をとめうるのは、ごくふつうの近代市民意識を持つビルボやバルドの言動だけなのです。 トールキンもPJ監督も決して寓意的な作品を意図したわけではないけれど、ドワーフやオークやエルフの論理を観ていると、現実の世界を騒がすあんな大国、こんな国、あんな集団、こんな政治家のことがつい脳裏をかすめます。 我々もビルボやバルドのような一市民的常識で、偏った考え方に世の中がぶれていくのを阻止せねばならないような、そんな気がします。 ところで、今日は話題の「スター・ウォーズ フォースの覚醒」を観てきたのですが、なつかしい登場人物や3D映像の迫力に感動したほかに、たとえば敵方の一兵卒だったフィンの、「正しいことをしたいんだ」という単純明快なセリフが心に残りました。 世界を動かすのは偉大なるだれそれだけではなく、一市民、一兵卒、一ホビットなのかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 31, 2015 11:54:33 PM
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