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HANNAのファンタジー気分

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March 16, 2021
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コロナによる時代閉塞感のせいか「瞑想(メディテイト)」が流行しつつあるそうです。ホテルや社員研修で、ブースだのポッドだのの中で瞑想するサービスが、売り出されているというニュースを見つけました。アプリで簡単に体験できるプログラムもすでにあるんですって。

 おお! まるで『ワン・ゼロ』の瞑想システム「メディック」(メディテイト・マシン)のようではありませんか。メディックは、遊園地のアトラクションにも似た形で、球形のブースに入った瞑想者(お客)たちの心身のデータを採集しつつ、瞑想状態を3D映像にして投影します。瞑想者たちは魂の旅みたいなのを体験してストレスを解消し体も若返ったりするのです。

 ニュースを読む限り、今のところ現実の瞑想ブースやポッドはそこまですごくはないようですが、「優しい声のアナウンス」や環境音楽なんかが流れるそうで、そのうち進化して3D映像とかやり出しそう。

 佐藤史生のインド哲学的SF『ワン・ゼロ』については、以前かなり熱を込めて語りましたけど、ヒロインの神がかった美少女マユラが世界中の人々を涅槃に導こうとする、その末端ツールがメディックでした。マユラはマハーマウリヤ(孔雀明王)として人々の瞑想を導く役です。

 物語ではしかし、メディックを本当に操っていたのはインドの神々で、人々のストレス=欲望を吸い取って人類をおとなしい家畜のようにしてしまおうという、恐るべきワナでした。瞑想ブースを何度も使ううち、人々は菩薩のように柔和になり、子どもたちは言葉をしゃべらなくなり、古くから居た人外の魔性の者たちは消滅していきます。
 それを阻止せんと、マユラの兄で遊び人の高校生トキオや、魔性の遺伝子を持つ友人たちが、自意識に目ざめたスーパーコンピューター「マニアック」とともに、風変わりな戦いを始める・・・というストーリー。

 1980年代に1999年を舞台とした近未来SFとして描かれたコミックスですが、2020年代になった今、なんだか現実と化して来そうで、ちょっとゾクゾクしてしまいました。





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Last updated  March 16, 2021 12:53:36 AM
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