テーマ:政治について(20124)
カテゴリ:世界を見る切り口
昨夜からまたバンコクに来ている。
久しぶり、 といっても10日ぶりにすぎないが、 性急にタイへの飢えを満たすべく、 朝食で チャーハンに辛子・ニンニク入りナンプラーをかけて 2杯も食べてしまった。 チャーハンを食べると てきめんに太るので、 日頃は我慢しているのですが。 出発前、成田空港から 愛媛県松山市の木彫人形作家の南雲(なうん)さんに電話した。 去年申年の年賀切手の図案になった人形をつくった人だ。 「昨年は苦労が多かったが、 ことしの雛人形戦線で持ち直した」 とおっしゃるので、 泉 「景気回復で人形にお金を使う余裕が 人々のあいだに生れたんじゃないですか」 南雲「景気回復は都会の話よ。 わたしらは、東京相手の商売があるから、 ええのかもしれん。 松山の地元相手の商売をやっとる人から ええ話を聞くことはないねえ。 松山の消費は冷え込んだままよ」 ネット販売の進展が 地方の昔ながらの商業に相当打撃を与えているのじゃないだろうか。 「地元相手」に徹していては、 どんどん領分を食われてゆくだけ、 ということではないだろうか。 道後温泉のような観光地も、 「従業員旅行」のような団体旅行で繁栄していたころから ようすを変えていないから、 いまどきの都会人を呼び込む力が急落していると思う。 松山人は 「松山にいて東京人並みの生活ができるようになりたい」 という視点で東京を見てきた。 だから、ユニークさをころして、 中途半端な都市になることが目標になってしまった。 ところが、これだけ差がつくと、 「松山にいて東京人に売れるモノを売り、 東京人を呼び寄せてカネを落とさせるだけの ユニークさをどうはぐくむか」 という視点で東京を、そとの世界を見てゆかないと、 ほんとにほんとに、凋落してしまう。 自分にとっての「売り」は 何か。 わたしなど、いつもこれを自問しつづけているのだけど、 地方都市が自問しつづけるべき視点もこれだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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