テーマ:政治について(20123)
カテゴリ:世界を見る切り口
自衛隊による印度洋後方支援のことを「米軍のためのガソリンスタンド」と呼ぶ連中がいるらしいけど、
自衛隊員に対して失礼なのみならず、あきらかに揶揄としか思えぬところで職業名を出されたガソリンスタンド勤務の人々にも大いに失礼だろう。 「疑惑の総合商社」という揶揄表現が商社マンへの流れ弾であるようにね。 ところで、平成19年8月23日付の自衛隊・統合幕僚監部の広報資料をみて、印度洋での平和維持活動が自由主義国が一丸となってのまことに国際的なものであることを知った。 下手な議論をするより、まずこの一覧を国民常識にすることからはじめたほうがよい。 そのうえで、この列からほんとに逃げを打つのか問い詰めることだ。 統合幕僚監部の資料は ≪補給・輸送協力支援活動等の実績 平成13年12月2日(日)以降、平成19年8月20日(月)までに実施した協力支援活動等の実績は以下のとおりです。≫ というもの。 ↓ 全文はこちらをご覧ください。 http://www.mod.go.jp/jso/press/p200708232.pdf 海上自衛隊が補給したのは、艦艇用燃料と水と艦載ヘリ燃料。 資料のうち「補給先」のところを抜粋してみたい。 原文では国名が英語名のアルファベット順にカナダから米国(USA)へと並べられているが、これは補給回数の多い順に並べなおしてみた。 それによると以下のとおりだ: アメリカ補給艦及び駆逐艦(艦艇用燃料350回、艦載ヘリ燃料31回) パキスタン駆逐艦(艦艇139回、水117回、ヘリ13回) フランス駆逐艦(艦艇94回、ヘリ1回) カナダ駆逐艦(艦艇43回、ヘリ3回) イタリア駆逐艦(艦艇40回、ヘリ3回) イギリス補給艦及び後方揚陸艦等(艦艇33回、ヘリ4回) ドイツ駆逐艦(艦艇29回、ヘリ9回) ニュージーランド駆逐艦(艦艇15回) オランダ駆逐艦(艦艇11回) ギリシア駆逐艦(艦艇10回) スペイン駆逐艦(艦艇10回) つごう 艦艇用燃料は774回(約48万キロリットル) 水は117回(6,430トン) 艦載ヘリ燃料は64回(約940キロリットル)だそうだ。 これをどう読むか。 外交も、そしてなかんずく防衛も、つまるところギヴ アンド テイクだ。 印度洋で自衛隊が、これほど広範なギヴ アンド テイクのネットワークに参加できていたのだ。 安全保障を担保するちからを高めることにつながっているのは間違いない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Sep 5, 2007 08:16:41 AM
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